ココロセラピストが語る!『○○な人がいて困っています!』とは?~変えられるのは他人ではなく自分~

自分を知る。 そして相手を知る。これが大事なポイントです。

「私はこんなに自分の言動を変えたのに、あの人は、ちっともそれを理解しないし、変わってくれない!」と言う人も多いので、簡単に説明すると、それはゴール設定が間違っているのです。
相手をコントロールするためというゴール設定には無理があります。
繰り返しますが相手が変わるかどうかは結果論であって、自分に変えられるのは自分だけなのです。

つまり、相手をコントロールするためという目的では無く、自分自身を変えることをゴール設定にするのが正解なのです。
他人を操ろうとしている時点で、最初と何も変わっていないですからね。

相手が自分の思い通りの言動をしない。
あるいは自分の嫌がる事をするから何とかしたい。だから相手を操りたいと思う気持ちはよくわかります。
しかし、焦るあまり「私が変わっても何の意味も無いじゃないの!」という結論で自滅してしまうのは勿体ないです。

何の意味も無い事はないのです。
相手を変える事が目的では無く、自分を変える事が目的である限り。

だからこそ、他人を分析することも大事ですが、それ以上に、まずは自分自身を見つめ直すという時間を大切にして欲しいのです。
この作業を無視して生き急ぐ人が多いですが、それは結婚をせずに子供を欲しがっているようなものです。

不可能ではないかもしれませんが、あまり良い手段ではありません。
自分自身の思い込みを外し、柔軟な思考を持ち、試行錯誤を繰り返しながら言動を変えて行けば、人生は思いがけないほど、大きく変わって行くものなのです。

 

相性という概念を否定しないで!

相性ってとても大事です。
どんな人でも相性はあります。
万人受けする人なんて存在しません。

どんなにテレビや雑誌に引っ張りだこな著名人でさえ夫婦間が上手く行かず離婚したり、不倫したりしていますよね。
もし、カリスマになれば万人ウケして、どんな人とでも円滑な関係を気づけるかと言うと決してそういうわけではないということです。

では離婚したり不倫したりする人は必ずしも悪人かと言うと、それもまた何とも言えません。
当事者にしか分からない事情があるのかもしれませんし、おもしろおかしく他人が介入してジャッジして良い問題では無いかもしれません。

恋愛も結婚もそうですよね。
もし相性が無ければ『婚活』する必要なんてありませんし『少子化』にもなりません。

勝手に結婚して、勝手に子供が生まれると思います。
では相性という存在が悪いことかというと決してそういうことではありません。

「あの人とつきあいたい!」「あの人と結婚したい!」「あの人の子供を産みたい!」と思うドキドキ感があるから、恋愛は苦くても楽しいものなのです。
そのために何をするか考えて見て下さい。

相手をコントロールすることを真っ先に考える人はあまりいませんよね。
最初に自分をどう演出するかを考えませんか。
髪形やファッションを工夫したり、メイクを変えてみたり。
料理を研究したり、運動をして体型を変えてみたり。
あるいは、立ち振る舞いを変えてみたり。

「ありのままの私。私は変わらない。あなたが私に合わせて変わるのよ!」なんて言っていたら恋愛はよほど運が良くない限りは成就しません。
だからと言って、「私自身の個性を殺して相手の好みに徹底的に変えます!」という選択肢を選ぶと、最初はうまく行っても、やっぱり無理が生じて来て段々辛くなってしまいます。
「こんなの、私らしくない……」って。

そうこう試行錯誤しているうちに、最終的に「自分らしく魅力的に演出できる方法」に行きつくのです。
変われる範囲で自分が変化して行って、それでいて相手と波長が合うようになれば恋愛は成就します。
でも、それは絶対的な方法ではありません。
それでも相手の好みで無ければ相手にはして貰えないのです。
でも、人は、そういう試行錯誤の上に成長があり、魅力が増していくのです。

人間関係と言えば、仕事もそうだと思います。
好きな業種でも経営者や上司、同僚、部下との相性がものすごく悪かったら、仕事は楽しくないと思いますし、辞めたくなるかもしれません。
最悪、病気になってしまうかもしれません。

「そんなのは甘えだ! 嫌いな人がいれば好きになる努力をしろ!」と言う人もいます。
もちろん、その考え方は立派だと思います。最初から思い込みで相手を嫌っていては先には進めません。

嫌いな相手では無くても、誰に対しても相手の長所を見つけてあげて褒めてあげる事は大事です。
時には嫉妬したくなっても、やっぱり相手の長所は認めてあげた方が良いです。

でも、相手のすごいところをを発見して、褒めてあげても相性が良くなる保証なんてどこにもありません。
努力しても妥協は出来ても限界はあるものです。

もし、それだけで嫌いな人や苦手な人と相性が良くなるのなら、そもそも世の中に『ブラック会社』なんて存在しないません。
みんなが相性バッチリなら、円滑なコミュニケーションで問題なんて生じません。