それは、たとえば笑顔だったり、挨拶だったりします。たとえば、常に無表情だったら、どうでしょうか。自分以外の誰かに意識が向いていないと言うか、気を使っていないですよね。挨拶も、相手にされてはじめて社交辞令的に返したら、ちっとも気分が良くありません。笑顔で挨拶を自分からしたら、相手は良い気分になります。そうすると当然高感度は上がるのです。
仕事帰りだって同じです。定時だから黙ってさっさと帰ろうと思う気持ちは理解できますが、挨拶は数秒しか時間を使わないので、決して損はしません。無言で帰る人よりも「お疲れ様でした。お先に失礼します」ときちんと言える人の方が、当然気持ちの良い人だと思われます。
喋り方も重要です。反抗期の少女みたいに気だるそうに喋っていては可愛くも何ともありません。ネイルや枝毛をどんなに気にしても、喋り方が下品過ぎるとイメージが悪くなり、チャンスは逃げてしまうのです。ぶりっこする必要はまったくありませんが、相手に威圧感を与えず、聞き取りやすく喋れればコミュニケーションが円滑になるので高感度は上がります。
たまに勘違いしている人がいますが、元気でハキハキ喋るというのは大きな声でパワフルに喋る事ではありません。エネルギーがみなぎっているのはわかるけれど、恐い。内心そんなふうに思える人、身近にいませんか。それでは勿体なさ過ぎます。
姿勢も大事です。どんなにオシャレな服を着てもふんぞり返って歩いていたり、猫背で歩いていたりしたら可愛くもなんともありません。高級なアクセサリーを身につけようと、無駄です。ふんぞり返っていては偉そうですし、猫背だと具合が悪いか自身の無い人に見えます。普通の姿勢をきちんと取る事が出来たら健康的で好感度が上がります。
誰かと一緒に歩いている姿をイメージして下さい。客観的に見たら、もし姿勢の悪い人と一緒に歩いていたら、周囲にはどう映るでしょうか。「あの人たち」という括りで見られると思って間違いないです。つまり、自分の些細な何かが相手の印象まで左右してしまうのです。
歩く速度も大事です。早く歩くと頭の回転が速くなると言う説もありますが、いつでも何処でも早歩きをしていたらせっかちな人だと思われてしまいます。せっかちはモテません。もちろん遅すぎてもです。相手のペースに合わせられるかどうかは結構大事です。「歩く速度は男性が意識してくれるものじゃないの？」と思うかもしれませんが、それは間違いです。男性も女性もお互いに意識するポイントです。難しく考えなくても良いので少しイメージをして見て下さい。同じスピードを共有して歩く事が出来たら、同じ時間を共有できたような感じはして来ないでしょうか。親密度を上げるポイントは共有です。たとえ趣味が違っても、歩く速度くらいは意識すれば合わせられるはずです。
座り方も大事です。上品な座り方をしなさいとか、お姉さん座りをしなさいとか、そう言う話ではありません。時々、若い女の子（女子高生？）にいるのですが、大股開きで椅子に座っているのです。「スカートの下にジャージを履いているからパンツが見える事が無いし、別にいいじゃん」と思っているのかもしれませんが、そう言う問題ではないのです。ボーイッシュに見せたいのであれば、もう少し演出を変えた方が良いかもしれません。上品に見えなくても下品に思われないくらいのこだわりは持った方が良いです。食事中に足を組む人も注意が必要です。欧米などではもしかしたら許されるかもしれませんが（わからないですが……）、少なくとも日本ではそれを良しとしません。「ご両親に躾をして貰えなかったのかな？」と思われるとモテるどころか、可哀そうな人です。足を閉じて普通に座っているだけで、印象はかなり好意的になります。
食事の場面以外にも電車などの椅子でも同様です。大股開きに座っていたり、足を組んでいたりすると言う事は、それだけ面積をたくさん使っていると言う事になります。「私は他の人の座るスペースなんて興味ありません。私は広く座りたいのです」という意思表示に思われてしまいます。下品と言うだけでなく、身勝手な人と思われたら、ステキな異性は逃げていくのも当然でしょう。
こんな具合に、細部というのは考えればたくさんのポイントがあるのです。ただ、僕はこれらを事細かに神経質なくらい気をつけなさいと言うつもりはありません。何故なら、人は完璧ではないからです。徐々に自分なりのペースで良いので、気付いた点から改善して行けばいいのです。
まずは自分を知ること！
チャンスの女神は、どの細部に着眼して生きているかで微笑んでくれるかどうかの参考にします。ただ、その殆どが日常的に、習慣的になっている事です。別の言い方をすれば無意識レベルで行っている言動等であるということでもあります。
だからこそ、気付きにくい点でもあります。気づかなければ改善のしようがありません。必ずしも「今までの自分＝ありのままの自分＝そのままで良い」というわけではないのです。決して過去の自分や現在の自分を否定しろと言っているのではなく、未来の自分はどうなりたいかに意識を向けて貰いたいのです。未来のチャンスの女神に微笑まれている自分は、どんな自分なのか。まずは、そこから考えると良いと思います。そして、焦らずに一歩一歩前進して行けば、チャンスの女神は、きっとあなたに微笑みかけてくれる事でしょう。
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