ココロセラピストが語る!『当たり前』とは?〜自己評価不安に陥る大きなポイント~

人は何故苦しむのか。それは人格を否定されたような気分になるからです。

悩み多き人生

生きていると、悩みは尽きません。悩みが無い人も稀にいます。でも悩みの無い人というのは空気が読めない人であったり、躁状態だったり別の問題があるかもしれません。自分は悩んでいなくても、周囲に悩みの種を植え付けている可能性もあります。時々悩む人もいれば、定期的に悩む人もいます。いつも頭を抱えて悩んでいる人もいます。

 

悩むプロセスで陥りがちなコトは?

悩みは色々ありますが、殆どの場合、その過程であるポイントに辿りつきます。それは自己評価が下がってしまうと言う事です。

悩みの壁にぶつかると「私ってやっぱりダメな人間なんじゃないかな……」「俺、社会不適応者なのかな……」「もう、何をやってもうまく行くはずが無い……」という気持ちになりませんか。

悩みの種が何にせよ、悩みに悩みを重ねて行くと、だんだん自分と言う存在を否定したくなってくるものです。セルフイメージがどんどん悪くなって行くのです。

 

悩みの種とアイデンティティを直結しないコト!

カウンセリングを受けるなどをして自分を見つめ直していると段々わかってくることがあります。それは、知らず知らずに悩みの種とアイデンティティを同列に考えてしまっていると言う事です。

たとえば学校のテストで悪い点を取ったとします。返却された答案を見るや否やショックを受けて「嗚呼、私はダメ子なんだ……」と思ってしまったり。確かに点数は低かったのかもしれません。しかし「点数が悪い=ダメ子」ではないのです。受験に失敗した子等も自分を否定したくなったりしますよね。でも「受験失敗=底辺の人間」ではないのです。問題が明らかにズレてしまっているのです。これに気づかないと、負のループに陥ってしまいます。本当に恐ろしい事です。

本当の問題点は何処にあるのか。それが大事になって来ます。たとえば学年が上がって担任の先生が変わったら急にモチベーションがあがって成績が上がったという人もいると思います。
塾や参考書を変えたら成績が上がったと言う人もいると思います。
また、受験に関係ない科目は思いきって捨てて、受験科目を全力で勉強したら志望校に合格したという人だっていると思います。悪い点を取ると親に激怒されて暴行されるとか、親戚の集まりでバカにされるとか、そのような話になって来ると、もはや問題はテストの点ではありません。家族の問題であり、人間関係の問題です。

大人なら、これは本当に深刻な問題なので今すぐにでも国レベルで改善する必要があります。就職できないと「ニート」「自宅警備員」「根性無し」「一族の恥」「社会不適応」「負け組」「贅沢者」「わがまま」etc……といった具合に、とにかく酷い扱いを受けます。見下されるし、理解して貰えないし、努力も意欲も認めて貰えません。とにかく差別の対象となりやすいです。

さらに恐ろしいのが他人の差別的意見だけでなく、自分自身も「私は人間のクズなんだ……」とか「私なんか、いない方が良いんだ……」と自分の存在を否定したくなってしまったりもするのです。
確かにお金が無いと生活が苦しくなって来ます。でも、「就職できない=クズ人間」ではありません。ましてや、自分の存在を否定する必要もありません。ブラック会社に就職して心に病名がついても、それは「人生の勝ち組」なのかと問われると、決してそうではありません。