よく小中学生が「●●さんって、どちらかといえばSだよねー……」とか「××さんってMっ気があるよねー……」とか言う会話をしていると思います。
サドかマゾかという話です。
変態か否かという話ではなく、気質の話です。
行動的で自分の意見をバシバシ言う人は、元気で結構な事ですが表現を変えればSなのかもしれません。
他人の顔色を伺って先読みして命令されたわけでもないのに従ってしまう人はMなのかもしれません。
これって善悪の話ではありませんよね。脅迫されているとか洗脳されているとかでなければ、その人の個性なのです。
ちなみに勘違いしてはならない事があります。
媚びて生きると言う選択をする事は本人が望んでいる分には必ずしも悪い事ではないと言いました。
しかしそれは生き延びるための手段としてのみ有効です。
その選択をする事で搾取される側に立たされてしまったり、奴隷にされてしまったりしては意味がありません。
あくまでも自分や自分の仲間と共存していくための手段として媚びて下さい。
自分の媚びてしまう性質を利用し、自分だけが得をしようとするサディスティックな相手の場合、生命や人生を脅かす脅威となりえる相手の場合は命をかけて戦うか逃げるかして下さい。
具体的に言うと、学校ならイジメ。会社ならブラック。そういう環境で媚びていても何のメリットもありません。
SとMどっちが良いの？
媚びる人もいれば威張る人もいます。自分の意見をきちんと言える人は立派だと思われがちです。
しかし、空気を読めないからこそ自分の意見をすべて口にしてしまっているだけかもしれません。
その結果、場の空気が悪くなり悪い結果をもたらしてしまう可能性すらあります。
自分の信念を曲げたくないあまりに、自分の言い分ばかり通そうとして会社をクビされてしまったと言う人も現にいます。もちろん信念を貫いてクビになっても本望だと思うタイプの人であれば問題ありません。
でも、そこで愚痴りだしたり暴れ出したら情けない人です。
本当は媚びたくないが媚びざるを得ない場合もあるかもしれません。
それは状況に応じて、自分の心と向き合って結論を出すしかありません。
大事なのは「生きづらい」と思わない生き方をする事です。
「すべてが思い通りになるべきだ！」という意味ではありません。
人生は何が起こるかわかりません。その都度その都度、自分の心と向き合う事が大切なのです。
時には強気に出た方が良いかもしれないし、一歩引いた方が良いかもしれません。状況によるのです。自分自身の持ち合わせた個性や特性をきちんと把握し、それを上手に活かせるように自分をコントロールして行くのがベストです。
もし、何らかの障壁にぶちあたったり、行き詰ったりしたときは決して投げやりにならないでください。自分の事は自分がいちばんよくわかっていると言う人がいますが、実際はそうではありません。自分の事を熟知している人は稀なのです。
場合によってはカウンセラーやセラピスト等を利用して客観的に自分を見つめ直してみるのも良いかもしれません。
「私らしい方向性」がきっと見えて来ると思います。
自分に合った生き方を。
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