みんなが言うセリフとは?
みんなこぞって同じ事を言います。
「幸せになりたいんです!」と。
不平不満ばかり言っている人に「どうなりたいの?」と聞いて見ると、やっぱり「私はただ、幸せになりたいだけなんです……」という答えが返って来ます。
僕自身、少し前までは事あるごとに「幸せになりたい」と思っていました。
七夕の短冊にも、そのように書いていた時期もありました。
歌のタイトルでも「幸せになりたい」と検索すると、結構出て来ます。
とにかく、みんな「幸せになりたい」というフレーズをよく使います。
あなたは不幸なんですか?
心を扱うお仕事をするようになってからは、より「幸せ」について考えるようになりました。
そうしているうちに、ある疑問が頭の中に浮かんできたのでした。
「幸せになりたいって言ってる人は、幸せじゃないってことなのだろうか?」
もし、そうなら世の中のたくさんの人たちって不幸な人たちという事になりますよね。
僕自身「幸せになりたい」とよく言っていました。
なので、当時の自分に「君、幸せじゃないの?」と質問したら何と答えるかを考えてみました。
確かに幸せではない。どちらかと言えば不幸と言える時期もありました。
生きているのがイヤになって自暴自棄な暗黒時代もありました。
この世のすべてが自分の敵であるかのように認識して、とにかく苦しんでいた時代もありました。
これは、自分で『不幸』と認識できているので幸せではないと言っても間違いではないのでしょう。
(※もちろん今は幸せです。ご心配なく!)
しかし、そういう特殊な時期以外で「幸せになりたい」と言っていた時期はどうかというと、別に不幸というわけではありませんでした。勉強が苦手とか、努力が結果に結び付かないとか、背が低いとか、顔が大きいとか、そういう些細な(?)不満こそ、たくさんありました。でも、だからといって不幸ではありませんよね。
改めて考えると、「まぁ、その程度なら普通かな。許せる範囲?」と答えるかもしれません。
特に「幸せになりたい」という言葉を使うまでもありません。
では「じゃあ、どちらかと言えば幸せ?」と質問してみたらどうでしょう。
自分の中での黒歴史を覗いて考えると「まぁ、幸せって言えるんじゃないかな?」と答えると思います。
結論として、僕の人生は比較的「幸せ」だと言う事がわかってきました。
なのに、「幸せになりたい!」と言ってしまう事で、もしかしたら潜在意識は「ワタシ、シアワセ、チガウ……」と思い込んでしまっていたかもしれません。
今さらではありますが、これに気づくまでは、どこかで自分を少なからず不幸な人間だと言うセルフ・イメージで生きて来た気もします。
これが、言霊の力なのだと思います。