ココロセラピストが考える!『飲み会』とは?

参加を無理強いしない。酔い潰れない。絡まない。パワハラしない。財布に優しい店にする。帰りたい時に帰らせる。このくらいのマナーを徹底していれば、『飲み会』はより円滑に楽しいモノになると思います。

率直に質問です。『飲み会』好きですか?

『飲み会』。隠しても仕方がありませんので正直に言うと僕は好きではありません。でも、『飲み会』が大好きな人も世の中にはたくさんいます。

どっち派もたくさんいるのに、何故か深く追求してはならないような暗黙ルールがある『飲み会』。実にミステリアスな会です。

「俺、『飲み会』大好き!」と言う人同士なら、問題は無く「私、『飲み会』って好きじゃないな……」と言う人同士なら問題ありません。

しかし、両者がそろうと、その話題は何故かタブーになるという現象がある気がします。

そもそも、何故たかが『飲み会』が好きか嫌いかで揉めるのでしょうか。理由はたくさんあると思いますが、自分と反対派の意見を軽視するからではないか。時々、そのようなことを思います。

なので、今回は、『飲み会』についてあれこれと考えを書き連ねて行こうと思います。

 

そもそも『飲み会』ってなんだろう?

学校でも会社でも、二十歳を過ぎたら至る所で『飲み会』なるものが開催されます。単純に考えると『飲み会』と言うのは懇親会的な意図なのかなと考えられます。

自分が関わる人たちがどんな人なのかを知るきっかけにもなります。学校にしろ、会社にしろ、関わり人たちのキャラクターを把握しておくことはとても重要です。

必要最低限しか相手の情報を知らず、淡々と自分のすべき作業だけ行っていれば生きていけるほど世の中は甘くありません。

新入生や新入社員等は特に新しい環境に入って行くためにも尚更、今後関わって行くであろう人たちの情報は持っていた方が良いです。

また自分自身を知って貰う場としても有効です。良い印象を相手に持ってもらえば、今後の人間関係が円滑になります。

 

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『飲み会』について考えてみよう!

酒も飲めないで、それでも大人か!?

『飲み会』の好き嫌いが分かれる分岐点はお酒が好きか嫌いかという点です。これが一番のポイントだと思います。お酒が苦手な人にとっては、その時点でアウトなのです。

「酒も飲めないで、大人と言えるかーっ!」と大人である基準をお酒が飲めるかどうかで決める全時代的な方も残念ながら未だ根強く存在すると思います。しかし、これは何ともナンセンスです。

お酒が飲めて大人だというのなら、お酒好きな人はみんな大人です。しかし、お酒が好きな人たちがみんな大人としての立ち振る舞いをしているかと考えると、決してそうとは言い切れない面もあります。残念ながら酔っぱらって度の過ぎた無礼講の人や、千鳥足でフラフラ歩いている人、急にキレ出す人、泣きだす人、終電を逃した人が立派な大人とは思えません。

法的に成人になったらお酒を飲んでも良いよと言っているだけで、お酒が飲めるから大人だとは誰も言っていません。

もちろんアルコール関係のお仕事をしている方はお酒が飲めないと話にならないかもしれません。しかし、それは仕事であり『飲み会』とは別の話です。

お酒が好きな人にとっては楽しい『飲み会』でも、お酒を飲めない人を見下すような人に付き合わなければならないとしたら、それは少なくとも楽しくない『飲み会』だと言えるでしょう。

「俺の酒が飲めないって言うのかーっ!」と言う人も微妙です。確かに「杯を交わす=親しい間柄になる」という意味合いもありますが、飲めない人に無理やり飲ませている時点で、親しい間柄にはなれないと言う事を決して忘れてはいけません。

別に誰かを嫌っているという意思表示でお酒を飲まない訳ではありません。どうしても杯を交わしたいのであれば、烏龍茶かジュースでもついであげれば良いのです。

大学生が、よく新入生歓迎コンパなどで一気飲みを無理強いして命を落とす事件があります。あれってパワハラ殺人ですよね。無理やりお酒を飲ませると言う行為は、信頼関係ではなく、自分の方が、上の立場であることをインプットしようとしているだけです。

信頼関係とは、相手を思い遣る心があってこそ成立するのです。『飲み会』とは上下関係をわからせるためにやるものではありません。

「私、ジュースでも酔えるんです!」と笑顔で言う人もいます。きっと本心なのでしょう。しかし、お酒は一切飲んでいないのに割り勘にされたら少々、損した気分になる人もいると言う事を忘れないことが大切です。

 

『飲み会』は仕事!

『飲み会』が自由参加なら、気楽で楽しいかもしれません。しかし、お酒が飲める人であっても必ずしも『飲み会』に参加したいとは限りません。

よく「『飲み会』も、仕事の内だ!」と言う人がいます。しかし冷静に考えてみると仕事なら何故自腹を切って『飲み会』に参加しなければならないのかという問題点が浮上します。

仕事だと言うからには、給料が発生すべきです。当然お酒とおつまみ代は経費です。もし、『飲み会』でトラブルがあってもそれは仕事上のトラブルです。「酒の席でのことだから……」では済まされません。妥協して参加してもそこから必ずしも自由なプライベートの一環として『飲み会』が成立するかと言うとそういうわけにも行きません。

やはり酒の席とはいえども上司に対して対等に接して良いかと言うと決してそんなことはありません。自由に酔い潰れる事もできませんし、酔わない訳にも行きません。ほどほどに酔いながらも上司を立てなければならない。少なくともそういう風潮がまだまだ日本には残っていると思います。それでは楽しくありません。

それでも仕事だと言うのであれば、マイナスのついた時間外手当てを支払っているということなのかもしれません。

笑顔でお酒を飲んで軽く酔っても相手を立てる事が出来る人もいるかもしれません。しかし、それは専門スキルです。だから、ホストやホステスという職業があるのです。彼らはお客さんにお酒を飲んで貰って、楽しい気分で帰って貰うのが仕事なのです。だからお酒が飲めないとか、すぐに酔うとか、自分が先に潰れてしまうようではプロとしてやっていけないのです。

アルコールが入っても常に空気を読み、相手を幸せな気分にする。これが彼らのプロの仕事です。それを普通の会社員が部下に求めるのはナンセンスなのです。そういう仕事がしたいのであればはじめからお酒の世界に就職していると思います。

部下から上司を『飲み会』に誘ったのであれば、自分より身分の上の人を誘った責任がありますので謙虚にふるまう義務があります。でも上司が部下を『飲み会』に誘う時は、それとも本心で対等に楽しみたいのかを明確にして徹底した方が良いです。

僕はお酒に弱いので何とも言えません。ただ、お酒とは本来楽しむためのものであり、結果論としてお酒で楽しんで仕事の効率が上がるのなら良い事だと思います。しかし逆は間違いです。『飲み会』に参加させれば仕事の効率が上がるわけではありません。