美人は“香り”でできている〜「香水をつけない女に未来はない」?

私は職業柄、日中香りをつける事はできませんので、ベッドに入る時に香水を使います。 自分で作った香水をベッドサイドに並べて、気分によって変えています。

こんにちは、香りで心を読み解く専門家、精油の翻訳家藤原綾子です。

「香水をつけない女に未来はない」と言ったのは、かの有名なココ・シャネルです。

マリリン・モンローは、夜は何を着て寝るのか? という記者の質問に「シャネルの5番よ」と答えました。

この2つのエピソードを聞くだけで、女性にとって「香り」がどういった存在であるかが想像できるかと思います。

香りというのは、本能を刺激しますので、「良い香り」と思う女性に人は好感を持ちます。
これは動物の本能です。
そして、香りと記憶は密接に関係しますので、良い香りの女性は記憶に残りやすくなるものです。

つまり、良い香りを身につけた女性は、“好感を持たれ記憶にも残る”ということです。
新しい出逢いが増えるこの時期、自分自身の魅力を引き出し印象に残る香りを見つけてみませんか?

香りを巧みに使い、歴史的に偉業を成しただけでなく、後世にまで名前を残した女性がいます。

 

■香りを味方にした絶世の美女

香りを語る上で、外せないのが絶世の美女といわれた「クレオパトラ」です。
古代エジプトの一時代を築き、恋多き女性としても有名です。
美貌と知性もさることながら、クレオパトラは香りを巧み使う事で多くの男性を魅了したと考えられます。

ローマ帝国のアントニウスを自分の寝室に招き入れる時には、バラの花びらを床に何十センチも敷き詰め、膝まで埋まってしまったとか。
バラの香りには、催淫作用があり【媚薬】としても効果的です。

またバラには、皮膚の弾力を取り戻す作用があり、いつまでも若々しい肌を持つ効果がありますが、クレオパトラは好んでバラ風呂に入ったとされています。

しかしクレオパトラが最も愛した香りはジャスミンと言われています。
ジャスミンの香りを身体に塗り、常にジャスミンの香りを漂わせていたそうです。
ジャスミンにも催淫作用がありますので、この香りでクレオパトラに夢中になった男性も少なくない事でしょう。

 

■香りを身にまとう

香りを使う。
というと、最初に思いつくのが香水でしょう。
ただし、香水には大きく4種類あり、目的に合わせて使い分ける必要があります。

1) 香水(パルファム)
芳香成分の賦香率が最も高く、複雑で芸術的な構成になっている。
香りが最も強く1〜2滴を使う。
持続時間はおよそ5〜12時間
2) オードパルファン
香水に近い複雑な構成だが、やや芳香成分濃度が低く、香水よりも使いやすい。
持続時間はおよそ5〜12時間
3) オードトワレ
香水、オードパルファンに比べて香りも軽く、日常的に使いやすい。
持続時間は2〜5時間
4) オーデコロン
芳香成分の賦香率が1〜5%と非常に軽く、初心者でも楽しめる香り。
持続時間は1〜2時間

香りを普段使わない人には、4)か3)から使い始める事をおすすめします。
1)の香水は、日本人には少し強い香りと感じられるかもしれません。

そして1)〜3)の香りは、腰から上に付けない事がマナーです。
よくうなじや耳の後ろにつける。と書いてある本などがありますが、香水をつける習慣の少ない日本では、腰より高いところに付けた香りは、周りの人の「鼻」の位置に近くなるので、良い印象どころか「香害(こうがい)」と言われ、悪い印象になりかねません。