神社カフェ発信 タロットについて 8「父祖・皇帝」〜イマジネーションの普遍性

占いを続けていると、感性が磨かれてきて、やがて自分が流れのもとにあることを強く感じるようになります。そして、日々の小さなことから、人生にとっての大切な決断においても、最も自分らしい選択ができるようになっていくのです。

そして、この王の原型と共にあるものが戦いです。

王は、自分の管轄である世界・宇宙をより完全なものにし、力を得るために戦います。
ギリシャ神話のゼウスは、雷を投げつけ、宇宙をも揺るがす衝撃波と雷火によって、古い神々を一網打尽にしました。その雷光は全空間に漲り、見渡す限りの天地を逆転させ、地球や全宇宙、そしてその根源のカオスをも焼き払うほどであったと言われます。

日本神話のスサノオは、大地を覆うほどに大きな大蛇・ヤマタノオロチをその力によって寸断し、完全に殺戮し、無きものとしました。
「父祖」「皇帝」は、その意思が絶対であるがゆえに、障害に対しては、どこまでも力を発揮し、それを破壊するのです。

スルミナのゼウス像(古代ギリシャ)  スサノオの八岐大蛇退治(明治時代の絵画)

王のイメージは、物事を推し進め、実現させます。物事の発展段階において、毅然とした意志を持つことは必ず必要です。このイメージは抱きやすいからこそ、すっきりと心に意思を持つことで、「父祖」の固い石のような絶対性でもって物事を進めていくことができます。

 

狂った、盲目の、全てを失う王

さて、危険性について述べます。こうした王のイメージは、周りが見えなくなる故の破滅という、あまりに恐ろしい、またあまりに陳腐な、失敗を含むものでもあるのです。

シェークスピアの「リア王」において、王であることに慣れ過ぎたリア王は、善なる娘、コーディリアの言う事を聞かず、身を滅ぼし、荒野で全てを失って苦しみのあまり叫びます。

「良識を失った指導者が、周りが見えなくなり、滅ぶ」ということは、失脚した政治家のゴシップから、破産した中小企業の社長まで、現代、我々の周りでもよく起きることだと思います。

我々の中にある「父祖」「皇帝」が、あまりにその意思にこだわり過ぎるあまりに、物事が見抜けなくなっていないか、頑な過ぎはしないか、常にイマジネーションのありように耳をすますことが必要だと思います。

荒野で狂って叫ぶリア王(イギリス 1800年代の絵画)

 

占いによって、「父祖」「皇帝」の力をコントロールし、実現に向けられる

何かを実現するためには「父祖・皇帝」的な力は必要でとても重要です。ですが反面、それに振り回され過ぎないようにすることも大切なことでしょう。
発揮することが望ましい場合は、それを上手に活かし、行き過ぎている場合、例えば他の方が「父祖・皇帝」にふりまわされている時に、「父祖・皇帝」の意味をしっかりと把握していると、うまく指摘したり、調整することもできるようになるでしょう。

こうした感性や感覚、そしてその活かし方は「占い」を日々行っていくことで、本当にとてもよくわかってくるものなのです。

「占いカフェ&スクール 神々の森神社カフェ」では、占いを通じて流れに触れる、セッションや講座を日々行っています。当然、占いの技能は身についていくのですが、それ以上に、感性や人格への良い影響が大きいように思います。

皆さんがおっしゃるのが「自由な生き方が見えてきた」「自分が何なのかがはっきりしてきた」「心が落ち着いてきた」などの言葉です。

占いを豊かな感性で受け取ることができるようになると、今まで見えてこなかったことがはっきりと見えてきます。当館の講座でそうした感性を磨いてみませんか。

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