東京新宿区 高田馬場にある「占いカフェ 神々の森神社カフェ」からの、タロットカードについての発信です。
今回は「太母・女帝」です。
タロットカードは、15~16世紀のイタリアに突然現れた神秘のカード。
そして「神々の心のタロット」は、神々の森神社カフェから発行しているタロットで、西洋のタロットと、日本の霊性に基づいたタロットがセットになっています。
タロットは、親しみやすそうな外見と裏腹に、使いこなすのは意外に難しかったりします。
その根源的な理由として、タロットは、ヨーロッパ文化を前提としないと意味が分かりにくいのです。
そのため、一度、人類の神話や精神性まで深掘りし、日本の精神性からも考察することで、初めて掴める部分が大きいのです。
太母・女帝=受け入れる力の象徴
太母・女帝は大いなる母性のことであり、幸せや豊かさとともに、包み込むやさしさ、強さ=不動の器をイメージさせます。
受け入れる、受容するということは、与える、何かを発することと同じくらいの力やエネルギーを持っているのです。
中国古代の書、易経には、次のように書かれています。「この世界には万物が溢れているがひっきょうは二つのみである。受け容れる器と、中身の物である」そして、これが陰と陽の本質であると言われています。
この世界を支えているのは陰と陽であり、意思を貫く力と、受け容れる力です。これは古代中国における易の考え方ですが、普遍的なものでもあり、世界中の神話に見られます。
仏教の密教では、大日如来はそのまま不動明王となります。全てに恵みをもたらし受け容れる如来は、そのまま真実のために戦う明王となります。
日本の神話でも、中国の神話でも、最初の根源の神は2神であり、片方は受け容れ、片方は動くというモチーフは共通して見られるものです。
女帝=太母=グレートマザー
そうした片方の、受け容れる側である陰的なものは、大いなる母と呼ばれました。
心理学者のユングは、心に浮かぶ母の原型として「グレートマザー」というものを想定しました。女帝・太母のイメージは我々の根源にあるものです。
自己を強く押し出し、積極的に活動する姿が皇帝、父祖であるならば、自己を捨て、自らを他のために捧げて貢献する姿が女帝・太母といえるでしょう。
世界の神話には犠牲を通じて豊かさを生み出す神話があります。日本神話のオオゲツヒメの神話もその一例といえるでしょう。オオゲツヒメは不条理に惨殺されてしまいます。しかし、オオゲツヒメは、その行為に反撃するどころかその死体から穀物や蚕を生み、死体は植物に変化するのです。
仏教説話でも、釈迦はその前世において、腹をすかせた虎のために、崖から身を投げ、自分を供物として差し出して亡くなります。
ものごとを受け容れる存在となる時
世界も自然も、自己を犠牲にし、受け容れ続ける一面を持っています。そしてそれゆえに自分も他も輝く。そうした受け容れる力は全てにおいて存在します。
私たちの人生には、「このことを受け容れる必要がある、全てをかけて尽くす必要がある」という風に思う時が巡ってきます。
あることを受け容れること・そのもののために尽くすことほど難しいことはありません。
しかしそういう姿勢が必要な時は、必ず人生に訪れます。
そしてそうした受け容れ、尽くす行為から、自分の新しい可能性も輝いていくのです。
占いの感性を磨くことによって、自分が流れのもとにあることを強く感じていきます。そして、尽くすべき時には尽くすことができるようになります。そうすることで、本当の豊かさや、幸せを得ることができるでしょう。
占いを豊かな感性で受け取ることができるようになると、今まで見えてこなかったことがはっきりと見えてきます。
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