TRINITYvol.28 Diet Storiesお先に失礼しますこんな理由で僕たち痩せちゃいました サンプラザ中野くん~番外編~

(西式健康法とは 西造氏が1972年に唱えた、現代医学の盲点を指摘した健康法。生野菜を中心とした少食食事法、温冷浴などがある)

本誌TRINITY vol.28「幸せになるダイエット特集」にて、4ヵ月でマイナス24㎏という減量法の秘策をお話してくださったサンプラザ中野くんさん。本誌ではお伝えしきれなかったお話を、こちらでご紹介します!

目下ダイエット中というみなさんも、これから頑張るぞというみなさんも、ぜひ参考にしてくださいね。

リバウンドなしで、現在も体型をキープする秘訣は?

まず、リバウンドというのは、食べちゃうから起きるわけです。なので、急激に体重を落としたいとしても、同じ食生活を維持していれば、リバウンドはないんです。

僕は「少食こそが健康の原点である」という考えの西式健康法でダイエットをはじめたのですが、少食を実践するなかで、いっぱい食べていることのバカバカしさ、身体への悪さ、精神状態の悪さというのを納得していきました。現在はほぼベジタリアンになりましたし、食べる量も一日1.5食くらいですね。体重は、目標の58㎏まで一度落ちて、それから少し戻りましたけど今は60kg前後で安定しているという感じです。

ダイエットを続けられたのは、性格的な面も大きいですね。当時、少食で健康になるという考えはほとんどなくて、そのなかで「誰もやってないことやってる!」っていう喜びがまずあった。しかも体重が減っていくわけですから、「あー、また食べちゃった」の繰り返しになるだけかもしれないけれど、僕の場合、少食は地球のためになるという考えがありました。牛の肉を10キロ取るためにはそのエサとなる穀物が10倍以上必要だとか、そういった広い視野で食べ物を見ることも大事かなと思います。自分を納得させる方向をいっぱいつくっておいて、頭も納得させた方が、目的に到達するスピードも速くなるような気がしますね。

 

キレイ過ぎる身体は、現代を生きにくい? 

ほぼベジタリアンになって3年。食べるのもオーガニックにこだわるようになって、今では、化学物質の入っているものを食べると口が渋くなったり、頭痛がしてきます。以前、餃子だけは食べたかったので、友達の家でパーティーをしているときに用意してくれた餃子を一個食べちゃったんです。そしたら、明け方トイレまで這うように行って吐きましたね。それは肉がダメだったのか、化学物質がダメだったのかはわからないんですけど。だから、外食でも「俺はベジタリアンだから、肉のあるところには行きません。肉があっても食べません」ってはっきり言うようにしています。

でもなかなか、そうはっきりは言えないという人も多いでしょうね。上司とかの誘いでどうしても断れないなら、一口食べたっていいと思いますよ。要は自分にとって何が一番大切か、ですからね。確かに、付き合いとか現代的な食事が合わなくなったという意味では、生きにくいかもしれませんが、それ以上に僕は自分の身体が一番大事なんです。なので僕は誘われても、肉食べません。目標は、「125歳まで生きて、仙人になる」ですからね(笑)

今、一番怖いのは「砂糖」

砂糖を食べると、「うまい」じゃなくて「幸せ~」って思いますよね。だから、一種中毒みたいなものになりやすい。僕も、砂糖を摂るのを辞めたら一時期中毒っぽいものが出ました。

砂糖から抜け出すのって大変ですよ。つい、最近健康食品店でハマって買っていたクッキーシリーズがあるんですけど、「おいしいなぁ、このクッキー」ってボリボリ食べていたら、あるときふと見た成分表に「三温糖」って書いてあって。買うときにもチェックしてたはずなのに見落としてたんですよね。

あと、僕はコーヒーは飲まないので、コーヒー屋さんで頼むときは紅茶なんですが、紅茶を豆乳で割るのにハマっていたんです。でもこちらも、あるとき「この豆乳は調整豆乳で砂糖入ってるんじゃないか?」と気づいて。どっちも、「俺が、こんなに好きだったのはこのせいか~っ」って、言って辞めましたね(笑)。

砂糖を使っていない食べ物って本当にない。お肉だって、結局はソースに入っているお砂糖を食べているようなもの。特に日本の料理はお砂糖料理が多いですからね。

ダイエットを目指す方へのメッセージ 

今、ダイエット法っていろいろありますけど、やっぱり自分が納得できるものが一番自分にあっているものだと思うんですよね。急激に痩せたので、マネージャーに「ガンですか?」と言われたり、周りから「気持ちが悪いから太って」とかよく言われました。
でも、僕としては自分自身が一番調子のよかった体重に戻したかっただけでそれ以上痩せようとは思っていなかった。リバウンドもそうだけど、痩せた後の目標がないと元に戻っちゃいますね。痩せてるって、ただかわいい服が着られるから輝けるんじゃなくて、痩せたことで頭も冴えて、自分を取り戻せるから輝けるんだと思いますよ。

サンプラザ中野くん プロフィール
1984年に爆風スランプとしてデビューし、「Runner」など数々の名曲をリリース。現在は株や健康をテーマとした執筆活動などを行う。2006年にはクラシカルホメオパスの資格を取得。
サンプラザ中野くんさんのインタビューはvol.28に掲載されています。