KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~PART 8 蒼い龍少女との出会い 前編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~」第8話をお送りしたいと思います。さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

昭和東京オリンピックの日、主人公ちい子は川のほとりの神社で謎の青い瞳の少女に出会う。
ちぃこの息子テルヒコが生まれ、学生時代より謎の夢に導かれるようになってゆく。
神話時代おこなわれていた天の岩戸開きは嘘だった。とつげる少女の導きのもと
照彦のいのちをかけた岩戸ごもりライフがスタートする。そんなおり、少女と少年は邂逅を果たす—!
すべてをすてた照彦は彼女の手をつかむ。「君の、名前は……セリナ」

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

 

KUSAKA SAVIOUR 8話 蒼い龍少女との出会い

蒼い龍少女

うってかわって
テルヒコは岩戸こもり生活から
かなりの期間テントで生活していた。その間やはり腹も減るわけで
何時間も我慢をしているわけだが、できる限り食事を我慢していようと数日間食べないで過ごすこととする。
意外といける。パタッと倒れてダメになってしまうかと思ったが、どうにか粉スープや栄養補助食品を家から持ってきていたり、水を水道からもらってきていたおかげで、どうにかやりすごせた。
ある日発見した食べられそうな植物を調理して鍋で煮て食べてみると食あたりになった。
身もだえていると、気を失ってしまった。その時の夢で
やはり前回であった少女と出会う……。(おい! おい! まだそんなタイミングではないぞ!)
目を覚ますと、自分の上には一人の少女の姿があった。
少女には、角が生えていた。そのとき少女は言った。
「一回信仰の道を選んだものが、そんなにふらふらしていていいもんかのう……」
「君は?……」
「世界のすべてを捨てて、お前はこれから大きなもののために生きていかねばいけなくなるぞ。
すべてを捨てる勇気あるか?」
「すべてを捨てるって……」
「全部お前の人生の大切なものを、わしのため捨てられるかって聞いてんの」
「…………君は」
「いまお前はまだ夢を見ておる。お前のことを私は知っている。付いてきなさい」
テルヒコはわけがわからぬまま、少女のついていくことにした。少女の姿をどこかで知っている、そう思った。

「災難だったのう。私がいる水場がここにいくつかにあるから。そこで学びなさい」
テルヒコはとにかく少女の後を追った、すると瀧が見えた。
少女がいないと思うと、いきなり水の中から眼光が光り大きな龍蛇が出てきた。
ドーンと水しぶきを上げ龍はテルヒコの横に来た。
「ひゃっこ~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!」
少年は気絶しかけた。
ほらはやく! と龍は少女の声で叫び、テルヒコは腰が抜けてしまったが、しばしばその姿を眺めていた。
「すっごい…………」
「ふふん、すごいじゃろう?」
「すごい、すごくきれいだね、君……」
「な、なに?」
ちょっと驚いた声で龍蛇が叫んだかと思えば
「ったくもう! と、とにかくみておれ!」
と元の女の子の姿に戻る。「おまえ、わしのことおぼえておらぬか?」
少女はテルヒコの顔をじっと見つめて急接近してきた。
わっ! と声を上げ、さっきの龍の姿と今の少女の姿のギャップにテルヒコはおびえ気絶しそうになる
「あ、すまん。おまえそもそも水とか龍とか苦手だったな。」
「どうしてそれを知ってるの?」