KUSAKA SAVIOUR 新訳~日本神話~ PART 4 鬼が出た 前編

みなさんこんにちわ! ともくんです! ついに先日から始まりました! トリニティ連載の新しいシリーズ 古事記や日本書紀などの日本神話のさまざまな謎や真相多くの知識を得てゆけるフィクション小説 「KUSAKA SAVIOUR 新訳 ~日本神話~」第4話をお送りしたいと思います。さまざまな古代の神話の物語が現代によみがえる…… (注※物語はフィクションです。登場する人物 場所は一部の場所を除き実在のそれとは一切関係ございません。 物語としてデフォルメし対応させてわかりやすく描いてあるので続きを期待していてね♪)

日本神話の隠された事実を学べる連載小説!

~あらすじ~

昭和東京オリンピックの日、主人公ちい子は川のほとりの神社で謎の青い瞳の少女に出会う。

ちぃこの息子テルヒコが生まれ、学生時代より謎の夢に導かれるようになってゆく。少女の謎、照彦の夢。ちぃ子の成長と進化。平成のオリンピックの当日すべての物語の岩戸は今幕を開けた

※原作 ともくん 小説のキャラクターデザイン※作画  トム/白ノ希望/あらら

 

KUSAKA SAVIOUR 4話(鬼が出た)

それは唐突に始まった。
突撃取材の生中継
グラフは衝撃の結果を記録した。
「息子は思いやりのある子に育てたいと思っています。」という母親。
町で困った人がいたり友人がいじめられていることについて「どうでもいい」
世の中の悲しい事故や事件について「話のネタにして笑う」が半数
「はぁあ? いまどき人が何人死んだって、どうでもいいよ」とませた小学生が、NMKの近年の道徳観念の調査の番組のマイクにこたえていた。
すると男の子がテレビ画面で、がくんっと頭を瞬間的に風圧で下げられて
マイクの前で倒れた。君、大丈夫? とレポーターが寄ってきたとき
男の子はこういった。

「鬼ぃいいがでたああああああああああああああ!!!!!!!!」
鬼?
少年はあまりの出来事に何一つその具体的な内容を話そうとはしなかった。取材は終わった。

地獄の世界に魑魅魍魎が跋扈する中
角の生えた鬼のようなシルエットが、彼らには観えた
「だれだ、あのねえちゃん……地獄では観たことねえ子だな? 新入りか? へっへっへ……かわいがってやろうか?」
「いまから鬼退治じゃ」
「鬼退治? 角はえてるくせに、わけわかんないこと言ってやがるぜ…………!」
「ワシが鬼じゃと? 失礼な…………鬼とは、おまえたちのことよ……」
少女は鬼であった。はるか古代、討たれた 鬼であった。
黄泉の国からよみがえった鬼。
長きにわたる呪いの結末に
鬼のような悪魔に、鬼ということにされた神
少女の片手には金棒が握られていた。
金棒には血の香りと多くの魔物の破片がついていた。
少女の角は、もとは彼女の角ではなかった。
今日は節分。

 

ミズハノメ

……そのころ日下部照彦は、近頃の夢のせいもあって、ホームセンターで神棚を見よう見まねで買った。
自分の神社で何をまつろうか考えていた。
神の名前を一切気にせず、とにかく祀っていた僕。
立岩さんのアドバイスで、氏神様をまつれということだった。そのほうが土地からパワーをもらえる。
僕の家の付近は、立花神社がある。土地が祓戸神の名前からとってある地名ばかりである。
タチバナノオドノアワギガハラ
立花・小丸・青木(アワギ) 中川原
この地名は、イザナギが黄泉の国より帰ったとき、禊ぎの池で禊ぎはらいをおこなった
ときの地名に由来する。立花神社の神は
天照大神・瓊瓊杵尊・稲荷・天神菅原道真。コッテコテの天孫族だ。
照彦が神社からお札をもらうとき、何一つその意味を知っていなかった。

氏神とは、おおよその条件としてふさわしいのは

①自分の住む土地の管轄地区の神であること。
②自分の氏族や家系が祭っていた神であること。血統の先祖であること。
③かつてより護ってもらった、親類が祭っていたなどその他の縁がある場合
などなど、自分とのつながりで判別すべきだった。このつながりが、立花神社と照彦の自宅には、「 何一つなかった」
たんに、付近でお札もらえるとこ、ここじゃね? という安易な発想。ド素人照彦。
だが照彦にとって、神様の名前など本当に、どうでもよかった。なぜなら照彦はこういうおもいがあったからである。
(宗教って、自分の神様の名前や派閥で戦争してるし、自分の神様にとらわれたら、醜い人間になる。)
だから、八百万の神だとか何とか言ってるけど、別にそういうのどうでもいいじゃん。
神様って肯定的に見てゆけばエネルギーなんだし、僕が神様を信じるのは、正しい方だから。
この世界で一番古くて、一番正しくて。一番厳しくて一番愛にあふれた方…………
そういう最初の方を祈れば、心で祈るんだから何をまつってもイコールだ。
だから神の名前なんて知らないよ。照彦は氏神様に対してそれくらいのことを本気で考えていた、かがみにならない失礼な野郎である。
それから数年以上、実はテルヒコ、神社にはちょくちょく行くものの、そこの神様が誰か、知らない。勉強してないし看板見てない。
本当にあほである。青い竜蛇の少女のことも、よく考えて知らなかった。
自分が導かれている系統は明らかに竜神というのに。

 

——後編に続く——

 

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