インドから伝わってきた図形を使った瞑想でメッセージを受け取る

今でも象徴として残っているタットワですが、西洋では「自分の内側からのメッセージを受け取るために活用」していました。 ある意味では「タロットカードやオラクルカード」のようなものですが、カードをひいて、その意味合いからメッセージを読み取るのではなく、「自分の問題にあったカードをチョイスして、それを使って瞑想をすることで情報を得て」いたのです。

【図形を使った瞑想法】

「図形やシンボルを使った瞑想」には、さまざまな種類があります。
いわゆる「曼荼羅」を使った瞑想法などは比較的ポピュラーですし、チャクラを現すとされる「ヤントラ」を使った瞑想というのも、聞いたことがあるかもしれません。

この「ヤントラ」という言葉は「結構広範囲な意味合い」で使われており、「チャクラをシンボル化」したものを、ヤントラといったり、「神々のエネルギー」をヤントラとしたりと色々とありますが、基本的には瞑想の補助につかわれる「象徴的な図形」を示す言葉です。

何も無い状態で瞑想するよりも、「特定の図形、特に神秘的なエネルギーを持つとされている幾何学的な象徴」を組み合わせたものを使った方が、より瞑想に入りやすいために考え出されたものなのでしょう。

【西洋で使われたインドの瞑想法】

チャクラで使われるものなどは、かなり複雑なものとなっていますが、その源流ともいえるもので、現在では「タットワ」と呼ばれているものがあります。
面白いことにこの象徴は、「インドよりも西洋で有名」になりました。

19世紀のイギリスの魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)」は、現在でも創作物などでよく登場するほど有名な団体であり、「近代西洋魔術の基礎を作った」ともいわれています。
近代西洋魔術というのは、西洋とついていながらも、実際のところ、ヨガなど、「インドからの影響が非常に強い」ものであり、タットワもその流れで導入されました。

【タットワは日本でもみかけられる?】

タットワ2

タットワには「地」「水」「火」「風」「虚空」という要素があり、それぞれに図形が当てはめられています。地は「黄色い正方形」、水は「銀色で上に先端を向けた三日月」、火は「赤い正三角形」、風は「青い丸」、虚空は「紫の卵形」といったようになっているのです。

この象徴は実は、「日本でも比較的よく目にする」ことができます。
お墓などにある「五輪の塔」は、日本ではさまざまなものを供養するための「供養塔」として建てられることが多いものですが、インドでは釈迦の骨を収める「仏舎利」として使われていたといわれています。

そんな五輪の塔の形は、「一番下から、四角、丸、三角、半月、卵、もしくは宝珠型」という順番で構成されています。これは、まさにタットワと同じ形であり、5つの要素を象徴しているわけです。

【タットワの活用法】

今でも象徴として残っているタットワですが、西洋では「自分の内側からのメッセージを受け取るために活用」していました。
ある意味では「タロットカードやオラクルカード」のようなものですが、カードをひいて、その意味合いからメッセージを読み取るのではなく、「自分の問題にあったカードをチョイスして、それを使って瞑想をすることで情報を得て」いたのです。
そんなタットワですが、それぞれの役割を簡単に説明すると次のようになります。

虚空……霊的な問題、高次の情報
風……健康、情報
火……闘争、力
水……恋愛、人間関係
地……金銭、実務

自分が今抱えている問題があったならば、ここからふさわしいものを選んで、瞑想をしていくわけです。瞑想の方法は、本格的にやるとかなり訓練がいりますが、そのかわりに、しっかりと行うことができれば、「鮮明なビジョンを見ることができる」といわれています。

【手軽にできるタットワ瞑想】

本格的な方法を紹介すると、あまりにも情報量が増えてしまいますので、ここでは「手軽にタットワを使う方法」を紹介しましょう。
まずは、自分が解決したい問題に対応したカードを見つめます。しっかりと見つめたら、目をつぶりましょう。

目をつぶった時に、「残像が残っているはず」ですので、そこに意識を集中します。
残像はほどなく消えると思います。このとき、残像が消えてもすぐに目をあけないで、「しばらく目蓋の裏を見つめて」いてください。

「目蓋の裏になにか、シンボルが浮かび上がったりするかもしれませんし、直感的になにかメッセージが降りてくるかもしれません」。
3分ほどまっても、なにも起きない場合は、再度カードをしばらくじっとみつめてから、同じようにしてみてください。
最初のうちは、何度も繰り返す必要があるかもしれませんが、慣れてくるとすぐにメッセージを受け取ることができるはずです。

高次の存在というよりも、自分の内側からメッセージを受け取る方法となりますので、興味のある方は実践してみて下さい。

What tattva?
meditation method using the tattva.