ネットで話題の見えない友達「タルパ」とは?

近年では『人工精霊タルパちゃん』という漫画まで発売されるほどであり、当初あったイメージよりも遙かに「カジュアルな存在」として扱われるようになっています。

【理想の恋人を自分で創る】

その結果、近年では『人工精霊タルパちゃん』という漫画まで発売されるほどであり、当初あったイメージよりも遙かに「カジュアルな存在」として扱われるようになっています。こうなった要因としては、想念上の友達というのが二次元的な趣味と親和性が良かった、コミュニケーションが苦手な人が増えてきているなどといった事情があるのではないかといわれています。

元々がチベット密教の技法であったこともあり、タルパというのは基本的にスピリチュアルな存在です。チベット密教では、【想念によって人物を創る】というのは比較的よく行われます。自らの想念によって、自分の師匠や、その師匠、さらには開祖までを想念で作り出し、自らの中で統合するというようなワークも存在しているのです。

 

【タルパは式神?】

他にもタルパからアドバイスを貰ったり、遠方の人にメッセージを伝えたり、反対に害を与えたりという、日本でいうところの「式神」的な役割も行ってくれるというわけで、こうした漫画に出てくるような能力も注目を集めた理由のひとつかもしれません。

しかしながら、本来はきちんとした精神的な修行を積んだ人がつくるものであり、書籍がベースとなった「ネットで公開されている作成方法には問題が多くあります」。一部では精神病になるなどという危険性も指摘されていますが、精神病になるというのはおおげさにしても、幼児期ではなく、「青年期を過ぎてからイマジナリーフレンドを作るような人にはある程度の問題がある可能性」が指摘されています。

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自分が理想とする恋人、自分を肯定してくれる人、そういったものは確かに一時の癒しを与えてくれるかもしれませんが、エネルギーレベルでそんな存在を創造することが、果たして人生にとってプラスになるものかどうかは疑問です。

「オーラ」が一般的な用語になってきたように、スピリチュアルな世界の理論というものは、時として一般的な世界にも適用されます。それが良いこともあれば、間違った使い方によってあまりいい影響を与えないこともあります。タルパが広まるというのは、スピリチュアルな世界にとってどのような意味を持つのでしょうか?

Adult imaginary friend.
The identity of the “Tarupa” of the topic.