実は起源不明のタロットカード
Trinity読者の皆様ならば「タロットカード」というものを知らない人は少ないことと思います。
世界的に見ると「多種多様なタロットカード」が存在しており、コレクションとしてタロットを集める人も多いといわれています。
「大アルカナ」と呼ばれる「22枚」のカードと、「小アルカナ」と呼ばれる「56枚」のカード、「総計78枚」で構成されているこのカードは「占いで使われる」ことが多いものです。
ある意味ポピュラーな存在でありながら、タロットカードの「起源ははっきりとわかっていません」。
古代エジプトの石版が元になったというもの、インドや中国の占いが起源というもの、ジプシーが使っていた占い道具だったというものなど、さまざまな説がありますが、これというはっきりとした根拠があるものはまだないのです。
最初期のタロットカードはギャンブル用だった
今のところ、最も古いタロットカードは「1484年」に作られたものだといわれています。
ただし、この時代のタロットカードは、主にゲーム、すなわちギャンブルで使われていたようです。そんなタロットカードがいつしか占いで使われるようになり、さらにより神秘的な手法でも活用されるようになりました。
タロットカードを使った瞑想法
その手法というのは、今回紹介する「パスワーキング」。
簡単にいうと、「タロットカードを使った瞑想法」ということになります。
瞑想には様々な種類がありますが、パスワーキングは、「22枚の大アルカナを主に使って」行います。なぜ、タロットカードを使うにもかかわらず「タロットワーキング」ではなく、「パスワーキング」と呼ばれているかというと、「カバラ」というユダヤ教の神秘思想で用いられる「生命の樹」が関係しています。
世界の縮図である生命の樹
生命の樹について詳しく説明すると、それだけでもかなり長くなってしまうので、詳しくは割愛しますが、ざっくりいうと、「世界を10個の球と、22の道で表したもの」ということになります。
22の道が、大アルカナと同じ数であることから、パスワーキングが考え出されました。
ですので、本来は生命の樹を瞑想によって、体感していくものなのですが、タロット単体でも瞑想をすることは出来ます。
つまり、厳密にいうと、タロットカード単体で行う瞑想はパスワーキングではなくなるわけですが、元々タロットカードには、さまざまな象徴が隠されていますので、そこに意識を集中することで、自らの潜在意識からの情報をより引き出せるだけでなく、タロットカードが持っている意味をよりリアルに感じ取ることができるようになるのです。
パスワーキングに関しては、生命の樹に配置された象徴をベースにして、いわゆる「誘導瞑想」として行うことが多く、これは瞑想になれていない人でも「比較的簡単に瞑想状態に入る」ことができますが、一人で行うことが難しいので、今回は生命の樹の知識がなくても、一人でも手軽に行えるパスワーキングを紹介しましょう。