大事なことは「今を生きること」〜誰もが何一つ持たずに生まれてきて、何一つ持たずにこの世を去ります。〜

「手放してしまった何かを悔やむ時間はもったいない。」

サイババの素敵な言葉に心がときめきました。
こちらです。

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人々は
「私のもの」と「あなたのもの」という意識に
駆り立てられています。

人は、生まれたときは、
小さな布切れ一枚すら携えていません。

そして、行き先の住所すら教えずに
この世を去っていきます。

そうであれば、
人がこの世の中で、
自分のものだと主張することのできるものが
何かあるでしょうか?

いいえ、何一つありません!

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今、何かを得ようと必死になっていたとして
それを手に入れたとしても。
たとえ巨万の富を得たとしても、
1円玉さえ、私たちは次の人生に持っていくことはできません。

大事なことは今を生きることだと、改めて思い起こさせてもらいました。

手放してしまった何かを悔やむ時間はもったいない。

「身体がなくなれば、そこに残るのは「心」だけです。」

何かを手にしたくて、目標を持つことは生きる希望になります。
でもその目標のために手段を選ばずということは悲しいことです。
目標を持っても、同時に心も持って進みたいものです。
結果は大事だけれど、そこに向かう道のりも大事です。
いえ、道のりの方が大事です。

私たちがこの世を去る時、何一つ持っていくことはできません。
身体さえなくなります。
唯一の自分の実体である身体さえ、持っていくことはできないのです。
身体がなくなれば、そこに残るのは「心」だけです。

 

「今、私たちが手にしているものは、今、楽しむためのものです。」

心とは「思い」のことです。
ただ一つ、持っていくことができるのは「思い」だけだからです。
それは考えのことではありません。
「思い」とは、考えではなく、私たちが感じた体験だけです。

結果を手にしたとしても、誰かを傷つけて、誰かを押しのけて手にしたものなら、
罪悪感や痛みを来世に持っていくことになるかもしれません。
結果は手にできなくても、その道に喜びや愛が溢れていたなら、
喜びや愛を来世に持っていくことになります。

誰もが何一つ持たずに生まれてきて、
何一つ持たずにこの世を去ります。

今、私たちが手にしているものは、
今、楽しむためのものです。

今、ここにあるあらゆるものを味わいたいと思います。
今、ここにあるあらゆるものを楽しみたいと思います。

物への執着を手放して、
目の前に運ばれたあらゆるものを大事にしたいと思います。

そして、楽しみを「いつか」にする癖ももう要りません。
大事なことは「今を生きること」
誰もが何一つ持たずに生まれてきて、何一つ持たずにこの世を去ります。

 

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