内側の感覚に気づく!〜内側の感覚は常に外側に鏡として投影されています〜

いつでも向かう先は、自分の中心です。 ここが自分の還る場所であり、 本当の自分のいる場所です。

「考えることと、感じることは違うものです。」

外側の状況にイライラしている時、
イライラした感覚にちゃんと気づいていますか?

ああ、イライラする! と、言葉に出していたとしても、
自分の内側で感じている感覚に意識的になっているでしょうか?
外側で見ている出来事について、あれこれ考えていませんか?

例えば電車の中で騒いで入る人たちにイライラしたとしたら、
どんな風に内側でそのエネルギーを感じているか?
自分の中にどんなエネルギーが発生しているか?
そうした感覚に意識を向けずに、
混んでいる電車内でこんなに大声で騒ぐのは非常識だ!とか。
周りの迷惑を考えないのかしら? とか。
自分がイライラしていることを考えによって気づいていませんか?

考えることと、感じることは違うものです。

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「考えは、内側で感じている感覚を表現するためのものです。」

考えることはマインドの仕事です。
感じることはハートの仕事です。
考えることは身体がしています。
感じることは心がしています。
マインドは過去の記憶でできています。
ハートは内なる知性から来ています。

あれこれ考えがとめどもなく現れているとしたら、
そこには必ず感情があります。
感情に意識を向けてみてください。
感情に気づかずにいると、考えに操作されるようになります。
考えに操られるようになっていきます。
例えば、信頼していた友人たちが、自分を外して旅の計画を立てていたことに気づいたとします。
内側に感情が表れてきて、
その感情のエネルギーに沿ってコメントがされていきます。
仲間外れにされた。自分は嫌われているのかもしれない。
なぜ自分に言ってくれないのか。最初に言うべき人間は自分ではないのか? あそこに行きたいと最初に行ったのは私だ。先日彼に会ったのに彼は一言も旅の話をしなかった……。
あああ、もう考えまい。仕事に集中しよう。
と思えば思うほど、気がつけば考えが次々上昇してくる。

考えは、考えようとして出てきているのではありません。
内側で感じている感覚を表現するためのものです。
内側からふつふつと湧き上がる感情を表して、説明しているのです。

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「自分の中心が、自分の還る場所であり、本当の自分の居場所です」

考えで表現する代わりに、
どんなエネルギーがそこにあるのか感じてみてください。
目を閉じて内側に意識を向けると、
体がよじれるような気持ちの悪いエネルギーがあったり、
体の中に火がついたような熱いものがあったりします。

そのエネルギーこそが感情の正体です。
感情とはエネルギーです。
目に見えないエネルギーを表現する行為が考えです。

考えは自然と内側から溢れてくるものです。
裏切られたとか、許せないとか、悔しいとか…….

考えにフォーカスするのではなく、
私の身体(マインド)は、こんなことを考えているのだ! と気付きながら、感じていることにフォーカスしていくと、
内側からエネルギーが溶けていきます。
いつでもこの世界の鏡の仕組みは、
内側が外側に現れています。
決して、外側が内側に現れているのではありません。
内側の感覚は常に外側に鏡として投影されています。

内側を体験するための方法が、外側の現実です。
内側にあるものに気づいている時、それは溶け出します。
私たちが自分の中にあるものに意識を向けた時から溶け出します。

ところが、投影された鏡の中にフォーカスしてしまうと、
投影された周囲の諸々に意識が拡散してしまいます。
映し出された映像に振り回されることになります。

自分の中心に向かうのか?
自分を中心に拡散するのか?

いつでも向かう先は、自分の中心です。
ここが自分の還る場所であり、
本当の自分のいる場所です。

 

《高見澤 幸子さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/takamizawa-sachiko/?c=96423