『聖☆おにいさん』実写化 ”世界は一つ” の霊的真実とは

『聖☆おにいさん』が実写化でキャストが決まったそうです。

『聖☆おにいさん』とは

2006年(平成18年)から講談社の漫画雑誌『モーニング・ツー』で連載中。

宝島社「このマンガがすごい! 2009」オトコ編1位作品。
2009年(平成21年)、手塚治虫文化賞短編賞受賞。
ブッダとイエスが、下界のバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパートの一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。

立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所。(出典:WIKI)
実写ドラマ版のイエス役は松山ケンイチ、ブッダ役に染谷将太が決まったというニュースが流れました。
二人の聖人が、現代日本で、少し軟弱な二人の若者として暮らす日常で何を思いどう行動するのか……と想像すると、確かに面白いですよね。
イエスと仏陀。
二人の聖人が霊的にどのような関係にあるかをつづった一冊の本があります。
人智学創始者シュタイナーが講義で述べた内容を訳されています。

 

『ルカ福音書』に流れる仏陀の教え

『仏陀からキリストへ』の中から拾い読みしていきます。

最初に現れたのが洗礼者ヨハネへの霊感でした。
仏陀が涅槃後6世紀を経て、洗礼者ヨハネに四苦八苦(しくはっく)のこと、八正道(はちしょうどう)の教えが伝わり、さらにヨハネからキリストへ語られたといいます。
『ルカ福音書』とは仏教の霊的結晶ー慈悲と愛の純粋な教えがルカから流れ出たものであると言っています。
そして『ルカ福音書』には六波羅蜜多(ろくはらみた)が生きているというのです。
六波羅蜜多とは、八正道を日々の中で実践する教えで、① 施しの徳(布施波羅蜜)、② 自ら戒を持つ徳(持戒波羅蜜) 、③ 耐え忍びの徳(忍辱波羅蜜)、④ 努力精進を積む徳(精進波羅蜜)、⑤精神統一する徳(禅定波羅蜜) 、⑥ 悟りの智慧が満ちる徳(般若波羅蜜)という六つの行いが満ちるさまを言います。

 

仏陀とイエスが合体した!?

このようにして仏陀の霊力がイエスと合体し、ゴルゴダの秘跡に至ったとシュタイナーは言っています。
仏陀の力は、ゲーテの作品の中にも生き、西洋哲学者の中に働いているのです。
霊界における仏陀の任務は、高い叡智の力を人々の心に燃え立たせることだと言います。

ゴルゴダの秘跡とは、十字架にかけられて処刑されたイエスが、人々の前によみがえったこととされますが、霊的には見方が異なります。
ゴルゴダの秘跡とは、イエスがいったん死んで地球のオーラとなり、地球の進化を促したというのです。
エーテル的キリストは、地球を覆っているのだといっています。
アカシックレコードをよんだシュタイナーは、イエスを育てやがて一体化して地球の次元を上げたのが仏陀であるという驚くべき霊的事実を『仏陀からキリストへ』で語っています。

 

世界の宗教は一つ

地球は「土星紀」に肉体を、「太陽紀」にエーテル体を、「月紀」にアストラル体を形成し「地球紀」において自我を獲得したのだといいます。
レムリアの時代にその土台ができたと。

ゾロアスター、ヘルメストリスメギストス、モーゼ、仏陀……すべての聖人はエーテル体、アストラル体でつながっています。
世界の宗教は、本来はひとつなのです、と語ります。
何らつながりがなさそうな日本の神々と世界宗教の聖人ですが、シュタイナーが受け取り完成しきれなかったものに「ことば」の秘密があります。

日本の神、イサナキ・イサナミが国をめぐって教え歩いた「50音」は、今も私たちが使っている言葉です。
日本語の片りんは古くから世界中に見られますし、現在進行形で世界や地球、宇宙とつながる言葉なのです。
言霊を通じて世界とつながることができる言霊使いが、私たち日本語族だと思っています。

 

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