末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」PART.44~怖いほうが幸せの鍵~

安定した職を手放しても、コツコツ貯めたお金を使い果たしても、何も失いません。守護から切り離される瞬間はいっさいありません。

≪ 直感に抵抗を感じやすいとき ≫

セッションや講座などで「直感」に関して質問を受けることが多いので、ここ数回はこれについて取り上げています。

好きなことをして生きていくこと、自分が心から楽しいと感じることをしていることで、周囲の人たち、関わる人たちも喜びを感じられる「わかち合い」の生き方、利他的自己実現においては、「直感」に従っていくことが欠かせません。
けれども、何が「直感」で、エゴの声とどう区別して受け取っていけばよいのかわからないと感じる人は多いようです。

前回の記事で、「直感」がわからないというよりも、本当は、「直感」を通しての内容(お知らせ)が受け入れられないものなので――恐怖を感じる内容なので――それに抵抗し、「わからない」という状態を作り出すのだということについて述べました。

その状態になりやすいケースとして、「新しいことや次のステップへと進むとき」と、「これまで大事にしてきたことを手放すとき」というのがあって、前者についてはすでに書きましたので、今回は後者に関して深めてみたいと思います。

 

≪ 大事にしてきたもの ≫

これまで大事にしてきたことを手放すべきときが来ていても、なかなかすっとそれを受け入れられないというのは、よくある反応だと言えます。
人間という生き物は変化を怖れるようになっているし、絶対大丈夫だという未来への保証がなければ決心できないきらいがあります。

大事にしているものを捨てるのには勇気が要るものです。
たとえば何年もかけて取った資格、自慢できるような肩書き、安定した職といったものがあるし、パートナーなどの人間関係においても、「別れ」の時期がやって来ることがあります。

気持ちを注いできた期間が長ければ長いほど、手放す、別れる、辞めるということに対して抵抗感を覚えるものなので、こういったときに「直感」からの、「その時期が来た」というお知らせを、どうしたって即座には受け入れられないのです。

けれどもこの世界のものはみんな変化していくし、「流れ」というものがあって、それには抗いようがありません。
というよりも、記憶の隅に押しやってしまっただけで、こうして流れてゆく世界、その仕組みにかつて「同意」してしまったのだから、どうしようもありません。
この世のものはいつかは「終わる」し、いつか「朽ち果てる」のです。

 

≪ 手放せない理由 ≫

なぜわたしたちは、大事にしてきたものを手放すべき段になって、逃げようとしてしまうのでしょうか。

一つには、これまでそれによって人生がうまくいっていたからで、得るものが多くあったからだと言えます。メリットの多いものを、今すぐ捨てたいとは思わないでしょうから。

あるいは、さして良い状態ではなかったとしても、それを手放して、「次」に何があるのかわからないし、今より悪化したり傷ついたりするようなことがあるかもしれないと思っているからかもしれません。

また、長年積み上げてきたものであれば、「せっかくここまで来たのに今さら捨てるなんてできない」といった思いが出てくることもあるでしょう。