元プロ野球選手 清原和博さんが教えてくれたこと

足りない自分を駆り立てて成功を求めるんじゃなくて、足りてる自分が成功を楽しめるようになればいいんだと思うのです。

こんにちは、たった一度のセッションであなたの人生に変革をもたらすマインドコンサルタント松本青郎(しげお)です。

みなさんは、元プロ野球選手の清原和博さんのことをどう思いますか?

いろんな意見があると思うんですが、

私は、こう思います。

 

「清原選手は反省なんかしなくていい」

誤解しないでくださいね。決して法律違反や犯罪を犯してもいいという意味ではありません。

ここで本当に注目するべきことは、彼の人生から浮き彫りになるのは、彼自身の自分への評価なんです。

清原選手は球界のスーパースターです。なんと生涯年俸は51億2300万円。
誰もが羨む大成功者ですよね。
だけれども、彼は、こう言っています。

「現役時代はストレスや不安を野球で解決できたが、引退後は解決方法をなくし、薬物に負けた」

確かにスポーツの世界は厳しいですよね。年齢とともに体力も成績が落ちてくる。スポーツ選手であれば引退を覚悟する時が誰でも必ず来ます。
結果に大勢のファンが注目しているわけで、ストレスも不安も並大抵ではないと想像できます。

あれほどのお金を稼いでも、すごい成績を残しても、現役時代から清原さんもストレスと不安を抱えておられたんですね。

まず、これは成功しているとか、お金持ちであるとかが、幸せであるかどうかには、直接的に関係がないことを表しています。

 

世の中の成功者には、実は2種類の方がいます。

一つは、自分が足りている状態、今が幸せなので、成功していく方。

もう一つは、自分が足りないから、今が幸せでなくなりそうなので、成功しなければならない方です。

この両者の違いは何でしょうか?

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人に認めてもらったり、人を喜ばした時、自分という人間の価値を認めることができるタイプの人と、何もしなくてもただ生きている自分がそれだけで価値が有ると感じているタイプの人の違いなのです。

それも清原さんの場合、現役の選手時代のストレスではなくて、引退後の不安で薬物に手を出してしまったのです。
引退したんだから、成績がどうなるかという不安でないことは明らかです。

清原さんは、野球をしていない清原和博に自己重要感を持つことができなかったのではないでしょうか?

それは、清原さんが人からリスペクトされなくなった瞬間から、自分自信の価値に不安を持ち、無価値感、虚無感に包まれたのだと思うのです。

「マスコミに叩かれても、昔はホームランを打てば翌日には全部吹き飛ばせた。
でも、今もうバットないねん」と話し、涙ぐんだそうです。
スーパーヒーローだった清原が、もうそうじゃない清原を責めるわけです。
周囲を黙らせることができない自分を責めているんです。
51億円稼いだ人がですよ。

清原選手は、活躍している自分、スーパーヒーローである自分、ホームランを打った自分である時だけ、自分という存在に価値を認められたんじゃないかということです。

清原選手はPL高校に入ってメキメキと頭角を現し、誰もが清原さんの力を認め、「番長」と呼ばれる人柄で、清原さんは結果にものを言わせて生きてきたわけです。
長い間、周りの人間からの評価、つまり借り物の評価で自分の価値を認めてきた習慣が、なんの結果も生まない一人の男清原を価値ある存在だと思えなくしてしまったんじゃないでしょうか。

自分を認めることができなくなった大成功者の清原和博さんに必要なのは、

弱い自分に打ち勝つことではありません。

ましてや、反省して自分を責めることでもありません。

ありのままの自分を受け入れて、自分を赦し、自分を愛することなのです。

 

どうして、スーパーヒーローがモンスターになったのか?

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清原さんの事件で「子供たちの夢を壊した」とか「清原選手に憧れている子供たちを裏切った」っていう非難の声もありました。

実は、こういった考えが、次のモンスターを生んでしまうんです。

よーく考えてみると、清原さんの行動は、この世の中というシステムの中で起きる一つの現象なんです。

私たちの社会の常識では、この世の中を、善と悪で色分けして見てしまいます。

優秀か劣等、正しいか誤っているか、ライトサイドかダークサイドか。

結果を出せば、力があれば認める社会の価値観が、孤独なスーパーヒーローをモンスターに変えてしまうだけなんです。

だから、清原選手が麻薬に溺れてしまったのを、悪いやつだと責めることや、刑罰を与えることは、体の具合が悪いのを痛み止めで麻痺させるような対処療法でしかありません。

薬で症状を抑えたところで、病気が治るわけがありません。

例えば、清原選手を刑務所に入れて反省させたとしたら、彼の中にある不安やストレスが消えるでしょうか?

刑務所に入る方の多くが再犯を犯して、刑務所に戻ってくるのは当たり前の話なんです。

神話学の集大成である名作映画スターウォーズに出てくる悪の権化ダースベーダーは、若かりし頃、正義のスーパーヒーローだったのです。

人類って懲りもせずに同じことを永遠と繰り返しているだけなんです。

 

誰かを責めることで、世界は良くなったりしません。

清原選手は、覚せい剤を使用していた罪で、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の東京地裁判決が確定しました。

吉戒裁判官は「覚醒剤をやめるのは容易ではないですが、あなたは決して1人ではありません。お父さんや親戚、全国の根強いファンが更生を望んでいることを忘れないで下さい。息子さんたちのためにも覚醒剤をやめ、人の役に立つ存在になることを期待しています」と説諭したそうです。

困り果てている清原さんに、それはないだろうって思いませんか?
まだ更に、自分を押し殺させて、我慢させるなんてどうですか?
覚せい剤打たなきゃ、やってられないほど自分を責めて、苦しんでいるのに。

じゃあ、どうしたらいいの??

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清原さんが無条件に自分を愛せるようになればいいんです。
ホームランを打たなくても自分を素晴らしいと感じられたら、すべては解決します。

世界中でいろんなトラブルが起きていますが、
社会で起きるあらゆる現象は、私たちの写し鏡です。

私たちが気づくために必要だから、自分で起こしているとも言えます。
私たちが気づくまで、宇宙が繰り返し教えてくれているとも言えます。
単純に私たちの在り方の結果なんだから、より良くしたいなら私たちの在り方を整えればいいのです。

彼一人に責任を押し付けるのではなく。

 

子育ての悩みが世界を救います。

何かが出来るという条件を満たさなければ愛される資格がないと思っている子供じゃなくて、無条件にただ存在するだけで自分は愛される価値があると感じている子供、つまり無条件に自分を愛している子供を増やすことです。

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そのためには、大人たちがありのままの自分を受け入れて、自分を責めずに生きられますようになればいいと思います。

足りない自分を駆り立てて成功を求めるんじゃなくて、足りてる自分が成功を楽しめるようになればいいんだと思うのです。

 

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