世界最古! 南インドのシッダ医学より『気を活かす』呼吸法を学ぶ!

シッダ医学を学ぶ学生たち、ドクター、その地に暮らす人が実践する民間療法をご紹介。

前回は食べ物をご紹介しましたが、その次は呼吸でパワーチャージを!

 

気を活かす呼吸法

人間が生まれて初めてすることが「呼吸」である。呼吸というのは意識してもしなくてもできるという特別な身体の仕組みでもある。

古代の人たちは「呼吸をコントロールすることで感情をコントロールできる」と言っている。

呼吸を通して私たちはコーサムの一つの「プラナマヤコーサム」を整えることも、「気」の流れる管を整えることもでき、胃腸も強くなり、ストレスからも解放される。

呼吸は私たちの身体と心のメンテナンスの鍵を握っている。

シッダの聖者たちによれば、普通の人の1日の呼吸数は2万1千6百回。
そのうちの1万4千4百回しか身体は使用しておらず、残りの7千2百回は無駄なエネルギーの浪費となっている。無駄になった分の呼吸を活用することで、死ぬまで健康に長生きできるとシッダの聖者たちは述べている。

trinityyoga2

 

深く呼吸するプラナヤーマヨーガ

①ヨガを始める前の簡単なリラックス方法

1.足を半禅または座禅に組み目を閉じて深呼吸をする。

2.周りの音に集中し、聞こえる一つひとつの音に耳を傾ける。

3.次は肌に当たる風に集中。肌を感じ、肌の存在に集中する。

4.リラックスしてきたら次は自分の呼吸に集中する。

 

②プラナヤーマヨーガ⑴

1.左手の人差し指と親指を合わせ、中指・薬指・小指はまとめ左膝につける。右手の親指で右鼻を押さえる。

2.そのまま片鼻で、「吐く→止める→吸う→止める→吐く」をゆっくりと15回繰り返す。

3.右手を膝に落とし、自分の心を観察する。

 

③プラナヤーマヨーガ⑵

1.右手親指で右鼻を押さえ、左鼻から息を吸って右手親指を話し、右手の薬指で左鼻を押さえ、右鼻から吐く。

2.右鼻から吸い込み、息を止め、左鼻を押さえていた薬指を外し、親指で右鼻を押さえる。そして左鼻から吐き出す。

3.以上を15回続けたら、自分の呼吸を観察する。

trinityyoga1

TRINITY33号より

Illustration:Hana Asami