「金縛り」多くの人が経験され恐怖を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか……。
「金縛り」は就寝中に意識はありながら、身体が全く動かす事が出来ない状態です。
医学的には「睡眠麻痺」と言います。
夢や睡眠のメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、金縛りは「レム睡眠」中に起きると言われています。
「※レム睡眠とは脳が活動して覚醒状態にある(逆説睡眠)、ノンレム睡眠とは脳が休息状態でぐっすり寝ている状態」
金縛りと言う言葉は仏教用語から来ているようです。
英語では、Old Hag Attack(オールドハッグアタック)などと表現されます。
ハッグとは老女の総称で(鬼婆)の事です。
英語圏でも、気味の悪い、恐ろしい者が眠っている人の所に来て理由も無く押さえつけて動けなくするというイメージでとらえられているのですね。
金縛りの原因は、「疲労」「寝不足」「睡眠のリズムの乱れ」「時差ボケ」「運動不足の人が日中激しい運動をした時」など、その時の心身の状態やストレスから起こるとされています。
レム睡眠中であっても、中途半端に脳が覚醒した状態になる為、随意運動が出来なくなった体の上に、誰かが圧しかかっている様な感じに襲われます。
また、誰かが自分のベッドの周りを歩き回っている、誰かな部屋に近づいてくる、耳元で何かを囁かれる、体を触られるなどを経験された方もいらっしゃると思います。
生々しく、辛く、恐ろしい為、とても夢だとは思えなくなります。
金縛りの怖さ、不気味さは強烈なため、強い恐怖心となり、記憶に焼き付けられる事もあるようです。
「金縛りの前兆」
金縛りには前兆がある場合があるようです。
金縛りにあう前は「キーン」という金属的な音、「ザワザワ」と言う人のざわめきの様な耳鳴りの様な幻聴を聞く事が多い様です。
室内の様子がぼんやりと見え、身体が沈み込むような圧迫感を感じたと思ったら、全身が動かそうと思ってもどうやっても動かなくなってしまう。
金縛りは数秒~数分で治まる事もあれば、何十分も続く事もあるようです。
「金縛りの種類」
「閉眼型」ほとんどがこの型です。
実際は目をつぶっているのに、寝る前に見た部屋の景色や。寝室の景色などが鮮明な夢となって出て来ます。
金縛りにあっている本人は、夢を見ていると認識していないようです。
自分は目を開けて寝ている部屋を眺めていて、体は動かないという異常体験をしていると思い込んでしまうようです。
同事に、幻聴なども聞こえるので、恐怖心が高まり、幽霊が出てくるなどの幻覚、夢を見たりします。
事前に怪談話などを聞いている場合もあり、話や知識の影響なども大きいようです。
この閉眼型で、幽体離脱を体験する方もおられるようです。
「開眼型」
開眼型は稀ですが存在します。
全身が思うように動かなくなるのは「閉眼型」と同じですが、嗅覚。聴覚、視覚(ただし眼球運動は不可能、もしくは不随意)が鮮明なままで、金縛り状態のままテレビを見たりすることが可能です。
閉眼型と開眼型の見分け方として閉眼型金縛りでは室内を見回しているようでも、本当は寝ているのでいつもの室内とは違います。
微妙にいつもの室内と違う事に気付けば、「夢を見ている」と自覚出来、金縛りの恐怖を軽減させられる事が出来ると思います。
次回は、金縛りを避ける対策をお伝えします。
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