* お産には思考や人生観が現れる
最近は高齢出産が増えていることと関連し、最初からリスク回避のために、帝王切開や無痛分娩を選ぶケースが多いようです。
お産にはその人が現れる、とよく言われます。
出産する女性の性格、物事の捉え方、考え方、意識、人生観、その人らしさが、おのずと現れてくるというわけです。
仕事をバリバリこなしてきたキャリア女性の場合など、赤ちゃんの命を感じようとするよりも、知識や情報ばかりに意識が向いて、頭でっかちになってしまうケースも……。
・あらゆるお産情報をかき集め、評価の高い産科クリニックで無痛分娩の楽なお産を選ぶ人。
・いつも不安や恐れを抱きがちで、いざお産が始まると一気にパニックになってしまう人。
・ 明るく前向きな思考で、赤ちゃんに会える喜びだけにフォーカスして、初めてなのにスムーズに産める人。 etc.
まだ出産の予定がまったくない方も、「自分はどうなりそうかな?」とイメージしてみてください。
*出産から連想するのはネガティブワードばかり
「痛みを味わってこそ母親になれる」
そんな考え方に縛られている女性は少なくないでしょう。
お産の体験は人それぞれ、とてもパーソナルなもの。
誰かの体験談を聞いたからと、自分も同じことを味わうとは限りません。
それなのに、先輩ママたちの「大変だった」「ものすごく痛かった」「まる1日陣痛が続いて辛かった」という話を聞くと、「自分のお産もそうなったらどうしよう」と共鳴してしまうのですね。
「よかった」「最高だった」という満足なお産をした女性たちの声に出会うことが、ほとんどないので、それも仕方ないのですが……。
出産について知りたければ、雑誌やWebサイト、個人の体験を綴ったブログなど、情報はたくさんあります。
けれど、ネットを見れば見るほど、出産の深刻さが強調されてしまいます。
「お産の痛みは想像以上」「痛みに耐えなければならない」と、体験者のコメントは「痛い」「辛い」「怖い」というネガティブワードのオンパレード。不安がさらに大きくなるばかりです。
そもそも「陣痛」という表現自体、いかにも「痛い」イメージを増幅させると思いませんか?
お産の現場でも、サポートしてくれる助産師さんから「もっと痛くなるから覚悟しなさいね」なんて発言が飛び出したり……。専門家のその一言は強烈です。
「陣痛」という言葉に体は無意識のうちに反応し、「もっと痛くなる」という暗示はダイレクトに心に入り、体の緊張を作りだしてしまうのですね。
* 主体的に人生を歩む女性が催眠出産に出会う
自分はそうはなりたくない、「痛みのないお産はないの?」と探し求めた人が、無痛分娩のその先でようやく出会うのが、「催眠出産」の情報ではないかと思います。
本来、お産は幸せの瞬間なのでは? 恐怖を味わうのはおかしいのでは? と疑問を抱き、受け身ではなく「自分は幸せになる」と主体的に人生を歩もうとする、感性豊かな女性たちが、自分に必要な情報を引き寄せているようです。
催眠出産は、ヒプノバース、ヒプノバーシングといった言葉でも表現されます。
リラックス法やイメージ法を用いて、痛みを極力感じないで穏やかに産むことができるというもの。
出産だけでなく育児まで網羅した教育プログラムが『ヒプノ赤ちゃん』です。
「痛みがなく産めるって、本当かなぁ?」
催眠出産を知ったばかりの方の多くは、まだ半信半疑だと思います。
ちなみに『ヒプノ赤ちゃん』プログラムでは、陣痛とは言わず「波動運動」と表現しています。
「出産=痛み、恐怖」という概念が、集合意識として定着しているので、そこを払拭していくことが穏やかなお産への第一歩なのです。
(後編へつづく)
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