2018年はどのような年になるか?  陰陽五行と干支から解き明かしてみる

017年も残すところ2ヶ月半。 今年の時の過ぎていくはやさは例年以上に感じられました。    さて、来年2018年。平成30年という年はどのような世の中の流れの年になるのでしょう。中国古代の思想、陰陽五行をもとに、今年と比較しながら探ってみようと思います。

今年はどのような年か

今年は 酉年。
正確に言いますと「丁酉」(ひのと とり)という年です。

五行では火の分野の丁のエネルギーと干支の酉年、ということになります。

酉は五行では「金」の分野ですので今年は火と金の組み合わせということになります。
酉年というのはビジュアル的には空を飛ぶ鳥として年賀状にはニワトリの絵など使われたりしますが実は難しい方の酉という字が元になります。
もともと、お酒を醸造する器を表した形象文字なのです。
よくみるとお酒の入れ物に見えますし、さんずいをつければ「酒」という字になります。

酉という字は器の中でお酒が発酵し、だんだん熟して行く状態から徐々に出来上がって行くとか、進んで行く、進行中という意味合いになると言われています。
それが丁(ひのと)の火に支配されています。
これは昨年からの動きを引きつつ新しい動きが生まれ、それが衝突するような葛藤を示します。
年明けとともにアメリカにはトランプ政権が生まれました。
新しいものと元からあるものの衝突。民主主義や人種の平等に対する反対勢力がをが力を持ち、発言し始めました。
南北戦争後にできた銅像が撤去されました。

アメリカ在住の私は実際に肌でその衝突を感じながら生活しています。
また、北朝鮮問題はいっそう身近な脅威になってきました。
今年のそのような始まり方からの動きが継続していくといえます。

 

2018年はというと……

さてそれでは来年2018年。
どのような方向や流れに向かっているのでしょう。

来年平成30年は「戊戌」(つちのえいぬ)という年になります。
犬年です。
犬は五行では「土」。
それに付いた「戊」も土の五行。
土と土の組み合わせとなります。

戌の意味というのは樹木が茂…という状態を示します。
茂る……。
うっそうと樹木が覆い茂った場所は薄暗く太陽の陽も届きにくい薄暗い森のようなイメージです。
庭の樹木や植木を植木屋さんがハサミでいらない枝を切り落とすように手を入れて風通しをよくしなくてはなりません。
そうすることでまた木は成長しますし良い気が流れ込みます。
そのため何かしら手を加えなくてはならず、それは「変化」を起こすということになります。
個人的にはもう今年からその傾向が始まっている人を見かけます。
いろいろな問題になんらかの行動を起こすことで要らないものを無くす、処分することで変化が起こると言えそうです。

そして「戊」つちのえ という土の五行がついた犬の年。(字が似ているのでややこしいですね)
つまり五行「土」の傾向が強まると言えます。
つまり、政治などでは相反する力がさらに強まるというような。
今年の酉年でお酒が醸造するように徐々に始まって進んできているものが来年にはさらに強まる気配。
穏やかな変化や改革よりはもっと強いパワーを思い浮かべます。
変化、改革が大きな衝突にならないようにと個人的には願っています。
色々な意味で変化と変革の年となりそうです。

 

一期一会のめぐり合い

陰陽五行と干支の組み合わせでこのようなことを読むことが可能です。
大きな世の中の流れ、天と地の動きですが、個人個人の命式(ホロスコープ)は一人一人違いますので、その影響は人によっても違ってきますが大きなうねりは地球全体の傾向なのです。

人間が生きている間、丁酉の年、または来年の戊戌の年とめぐり合うことは一生に一度。(60年に一度ずつしか周ってきません)
そう思うと来年なにが起こるのか楽しみですし、また過去の嫌な経験をしたと思う年ですら愛しい気持ちで振り返れるのではないでしょうか。つまり生きている私たちと、回ってくる星の巡りとの出会いは一期一会なのです。
時節の流れと私たちの一生はこの上なく神秘的なのです。