あの東大が、いわゆる“第六感”を人工的に作り出すことに成功!?

脳は新しい感覚も柔軟に取り込めるという、この“第六感”として「磁気感覚」の研究が進むと、視覚障害者が持つ杖に方位磁針センサーをつけるなど、感覚欠損のサポートへの新しいアプローチが期待できるといいます……

日本だと昔から“虫の知らせ”と呼ばれることが
多い第六感(sixth sense)って?

第六感とは人間が外界を感知するための多様な感覚機能のうち、古来からの分類による5種類以外の感覚のことです。

すなわち視覚、聴覚、触視覚、聴覚覚、味覚、嗅覚の 5種類以外です。

といっても厳密に言うと、感覚は人の身体には細かく分類すれば20余りある、とする説明もあります。

触覚と呼ばれているものは、生理学的には体性感覚と呼ばれるものにほぼ相当すると思われています。

しかしこの体性感覚だけでも、決して単純に皮膚の感覚を脳に伝えるものなどではないのです。

実は表在感覚(触覚、痛覚、温度覚)、深部覚(圧覚、位置覚、振動覚など)、皮質性感覚(二点識別覚、立体識別能力など)など多様な機能を含んでいるのです。

まだまだ謎が多い生物の“感覚”ですが、なんと東京大学大学院薬学系研究科の
池谷裕二教授らの研究グループが、

“第六感”として「磁気感覚」をラットに作り出すことに成功しました!

この実験は、目の見えないラットの脳に、磁界の向きを感知する
「地磁気チップ」を埋め込みます。

ラットが北を向いたら右側の、南を向いたら左側の「1次視覚皮質」(目で受け取った情報を最初に処理する大脳皮質)を刺激するようにします。
そう設定したところ、迷路をクリアしてえさを食べることができたということです。

迷路を突破できる「磁気感覚」を覚えたラットの電気センサーを切ったところ、最初は失敗していたが、また突破できるようになりました。

これは「地磁気チップ」によって作られた「認知地図」による地理感覚が得られたと考えられ、失った感覚(視覚)を新しい感覚で代替できることが証明できたといえるそうです。

脳は新しい感覚も柔軟に取り込めるというこの研究が進むと、視覚障害者が持つ杖に方位磁針センサーをつけるなど、感覚欠損のサポートへの新しいアプローチが期待できるといいます。
障害者の方が新たな「感覚」を手に入れられて、便利になるといいですね。

最後に手軽にできる第六感を鍛える方法をご紹介します。

トランプを使った“第六感”を鍛える方法をご紹介

直感がやって来るスピードは、理化学研究所と富士通の合同プロジェクトによる「棋士の直感力測定」によって、「0.1秒~0.3秒」と判明しているそう。
つまり「何かを選択しよう」と考えた「0.1秒~0.3秒」後には、もう直感の答えはあなたの心に湧いているのです。
それほどに瞬時の直感を正確にキャッチするには、「考えないで、感じる」という作業がとても重要になるのです。

こちらの1人で簡単にできる方法は、トランプを使った訓練です。

これはトランプを伏せた状態でめくっていき、数や柄を当てていくというもの。
最初は柄だけを当てるようにします。
四分の一の確率なので、比較的当てやすいからです。
これを繰り返した後、今度は数を当て、最後には、数と柄を当てるようにレベルを上げて訓練します。
成功させるコツは「考えない、イメージしない」
従って、カードをめくったら、瞬時に即答する、という訓練を繰り返します。
当たりハズレを気にせず、とにかく即答を心がけるようにするのがポイントです。