運勢を変えるオリジナル印鑑の作り方

印鑑はスピリチュアルなもの。日本式サインともいえる「花押」にはもっとスピリチュアルな要素が多く含まれていました。

日本人ならば、ほとんどの人が持っている「印鑑」
その起源は古く、今から「5000年以上前」にメソポタミアでも使われていました。
当時は、スタンプ型のものだけでなく、円筒形の外側に絵が刻まれていて、それを粘土板の上で転がすことで図形を転写するというものもあったようです。

古代の印鑑は、護符的な役割をもっていたとされていますが、いつしか身分や所有権を示すなど、実用的な役割を持つようになっていったと考えられています。

ちなみに、厳密には「印鑑」ではなく、「印章」というのが正確な用語です。
印章をなんらかの形で登録したものが印鑑と呼ばれており、日本ではさまざまな手続きで印章が用いられるために、印鑑の方が一般的になったわけです。

日本には中国を経由して入ってきたのですが、一度「花押」という日本式のサインにその立場を奪われ、その後、江戸時代頃に復権し、現在にいたるまで身分証明などの手段として活用されています。

このような契約や証明で、頻繁に印鑑を使うという日本の文化から生まれたのが「印相」と呼ばれるもの。
これは、印鑑は自分をあらわすものであり、その書体などを改善することで自らの運勢も変えることができるという手法です。

このときに使われる文字として、「印相体」「吉相体」などというものがありますが、これらは「篆書体」をベースに考案されたものであり、なんとなくそれっぽい雰囲気はありますが、どういった理論で作られたのかは明らかになっていません。

前述したように、印章というのは、元々呪術的な意味合いを持っていましたし、道教のお札などに印章が押されることもありますので、その文字や形に力があるというのは充分にありえます。
そもそも、漢字自体がある種のパワーを持っているともいわれています。

一般的な印鑑で使われる「篆書体」非常に古い漢字であり、一時期は「神へ祈るための文字」としても認識されており、祭祀などで使われていたわけですので、基本的に、印鑑はスピリチュアルなものといえるでしょう。

しかしながら、さきほどちょっと触れた、日本式サインともいえる「花押」にはもっとスピリチュアルな要素が多く含まれていました。
今ではサインといえば、自分の名前を書くのが一般的ですが、花押には、自らの「モットーや守護のシンボル」といったモチーフが取り入れられていたのです。

例えば織田信長が使った花押には、「麒麟」「麟」という文字を使ったものがあります。
麒麟は平和を求める仁獣であり、王が仁のある政治を行う時にあらわれる存在といわれていますので、その力を借りたいという願いがあったのかもしれません。

水戸黄門で有名な「徳川光圀」が使っていた花押もっとスピリチュアルです。
強力な呪符として知られている「五岳真形図」「北岳」をモチーフにつくられているのです。
北岳は竜神の守護を得て、水難などから守って貰いたい場合などに使われた呪符ですので、サインというよりも、お守りといったほうが近いといえるでしょう。

花押をつくる方法に、草書体で書いた文字のパーツを一度ばらばらにして、それをもとに、好きな形にくみ上げるというものがあったそうです。
このように、「意味のあるものを一度分解して、自分だけの別の形に組み立てるという方法」は、西洋魔術で使われる「シジル」を作成する技法とほとんど一緒のものといえます。

西洋魔術で使われるようになったのは、比較的最近のことですが、この手法を使うことで、自らの潜在意識へと願いやモットーなどをより直接的にインプットすることができるといわれていますので、花押には無意識に働きかける力もあったことになります。

このように見てくると、成立年代が新しく、起源がはっきりとしない印相に頼るよりも、自らの花押を作った方が、より運気をアップするように思えてきます。
「でも、花押なんて作っても、活用する場所はないし…」と思うかも知れませんが、最近では「痛印」といって、アニメのキャラクターをモチーフにした印鑑が存在しており、実際に銀行印として通用したり、会社の登記にも使えることがわかっています。

つまり、花押をオリジナルの印鑑にすることは可能ということになりますので、最後に、簡単ですが、シジル的な花押の作り方を紹介しましょう。

・まず最初に、自分の名前と自分が得たいものを書きます。
・たとえば「山田花子 真実の愛」といった感じです。
・書いたならば、草書体や篆書体、金文体といった古い文字になおします。ここはちょっと難しいので、辞書などをみて頑張ってください。
・あとはデザインセンスの見せ所です。同じような形をしている部分は排除して、文字を組み合わせていきましょう。

出来れば一文字にまとめることができればベストですが、二文字ぐらいになってもOKです。

オリジナルの印鑑にしてもいいですし、自分のサインとして活用するなど、常にこの花押を使うようにしてみてください。
そうすることで、潜在意識へとメッセージが届いて、運勢が変わってくるはずです。

日本の文化であり、なおかつ非常にスピリチュアリティの高い「オリジナル花押」を使った印鑑は、運気を高めるのはもちろんですが、芸術的な観点や複製防止といった実用的な面からみても、最適なものですので、創造力と直感をフル活用して素敵なものを作ってみて下さいね。

Fate will change by the “Seal”.
How to make of the original seal using the ancient Japanese sign “Kaou”.