魂のQOLを向上させよう24~脳内ポイズンベリーに学ぶ「自分会議」の効用

「自分会議」を役立てないのは非常に勿体ないことです。何故かといえば、新しい視点で相手を理解するチャンスでもあるから。 自分と違う脳内の構造でその人は生きている。 だから、こんな風に付き合えるんだねと、いままでと違った角度で相手をみることができるのです。

魂のQuality Of Life(生の質)向上のためのスキルを、鑑定士惠美子がお伝えするシリーズ。
今回は、「自分会議のすゝめ」

について、お伝えします。

現在公開中の映画「脳内ポイズンベリー」を、ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?

あの映画では、主人公いちこの脳内で、幾つかの感情が擬人化して会議をし、行動決定します。
実は、あれによく似たことを、わたしたちはみんな日常的に行っています。
でも、それは無意識下で行われるので、客観的にそれを考えたりましてや、仲間内で話したりすることは、滅多にないでしょう。

それは、非常に勿体ないことです。何故かといえば、
新しい視点で相手を理解するチャンスでもあるから。

自分と違う脳内の構造でその人は生きている。
だから、こんな風に付き合えるんだねと、いままでと違った角度で相手をみることができるのです。

この映画の中には、
「理性(吉田・()内は擬人化名)」
「衝動(ハトコ)」
「記憶(岸)」
「ポジティブ(石橋)」
「ネガティブ(池田)」
「本能(謎の美女)」

という6つの感情が擬人化して出て来て、それぞれ個性豊かに議論をします。

中でも注目して頂きたいのが、記録を担当している岸という初老の男性が大きな記録帳に貼り付けている「暗黒付箋」という付黒い付箋。
このページには、黒歴史(人間の嫌な記憶)が記されているのですが、そのページを開いた瞬間、一気に池田(ネガティブ)が優勢になる場面。

人間の記憶というのは、経験と感情が紐づけされています。
そして、日常の中にその暗黒付箋のページによく似た現実や、また何かの拍子にこのページ(記憶)が開かれてしまうと、一気にネガティブな感情が優位になって、よくない方向へ足を向かせてしまうのです。

これは鑑定の中でもお伝えしていることですが、人間の未来はいつだって未知数で人間の目の前には、無数に道が開かれています。

その分岐点で困らないようにガイドの方たちがいくつかのルートマップを持っていて、ご自身が抱えているミッションに対して最適なルートへと導いている。
この視点に立って通訳を行っているのがわたしの「通詞」というお仕事なわけです。
ということは、逆にルートマップがなければ迷子にもなれるほど、それぞれの前には無限の可能性が広がっている、ということ。

脳内に住んでいる誰の声を聴いて、その道へ足を踏み入れたか。

理性の声を聴けば理性的な人生が、衝動の声を聴けば衝動的な人生が、ポジティブの声を聴けば、ポジティブな人生が、そしてネガティブな声を聴けば、ネガティブな人生があなたに用意されるだけなのです。

そして、その選択をした(その感情(の声)に流された)責任を自分自身で取らなければならないのです。

その結果、大切な人を失うこともあるでしょう。
大切なチャンスを逃すこともあるでしょう。反対に思いもよらなかったギフトを受取り、幸運が待っていることだってあり得ます。

つまり、だからこそ、人生は面白い。

決まった通りにばかり生きていないで、もっと脳内で自分の感情たちに会議をさせて、決を取らせ自分の味方につけましょう。
人生を、よりよく豊かにしてくことを、もっと考えるべきではないだろうかと、そう強く思うのです。

人間に備わるすべてのものは、あなたの幸せを考えています。
それは本能も、ネガティブな感情でさえも、そう。
あなたが傷つかないように、しっかりとしたセキュリティとして、そこに備わっています。
だからこそ、あなたを反対に傷つけてしまうことだってある。

それをわたしは、「心の過剰防衛」と呼んでいます。

生きるってことは、その痛みや苦しみを、ときに思う存分味わうことで、喜びとする。
そんなこともあるってことを、知っておいてください。

そして、そんな経験もすべては、善に向かうために起きている。
苦しんだ分だけ人は輝くし、魅力的にもなる。そんなあなたを、待っている誰かが、きっといる。
そう信じて、より豊かに人生を創り上げて行きませんか?

あなたが持つすべての感情や、人生経験はあなただけの宝ものです。
どうか最大限に活かし、素敵な人生を歩いて行ってくださいね。