春の訪れを知らせてくれる菜の花~旬の野菜で季節の変わり目を乗り切ろう!~

まさに今が“旬”な菜の花は実は種類がたくさんあります! 栄養価も高いのでレシピをご紹介!!

少しずつ春の訪れを感じられるようになりました。まだ朝晩は冷え込みますが、日中はポカポカと日差しが暖かくなり、軽やかな春の装いでお出かけできるようになりました。

春は学校や会社が新しい年度をスタートさせる時期でもあります。学校でしたら卒業や入学、進級してクラス替えなどがあり、会社でしたら退職や入社、部署や支社の移動などがあります。そのため、春は引越しも多いようです。

春は年末年始とはまた別の「ひと区切り」の時期なので、ウキウキ、ワクワクする反面、環境の変化にドキドキしたり、ヒヤヒヤしたりすることもありそうです。そんな心躍る春を元気に楽しく過ごしたいものですね!

でも、この時期は、寒い冬から暖かい春に移り行く季節の変わり目でもあります。季節の変わり目はとても体調を崩しやすい時期なので注意が必要です。気温差の激しい季節の変わり目は、自律神経の乱れが原因で心身のバランスを崩しやすいからです。

睡眠や休息を十分とり、適度な運動、バランスの良い食事を心がけ、体調を崩さないよう気をつけてくださいね。もっとも春はとても眠くなってしまう季節でもありますが……。

今回は春の健康をサポートしてくれる『菜の花』をご紹介します。

あまり知られていない菜の花のヒミツ

私は千葉県民なので、菜の花はなじみ深い花でもあります。菜の花は千葉県の『都道府県の花』なのです。ちょっとしたトリビアだと思って頭の片隅に入れておいてくれると嬉しいです。

菜の花というと、春になると道端に咲いている黄色くて可愛らしいお花をイメージするかもしれません。とても癒されますよね。ところが、あまり知られていないかもしれませんが菜の花といっても実は種類がたくさんあるのです。

菜の花と呼ばれている植物はアブラナ科の黄色いお花の総称なのです。私たちが食材として認識している菜の花は、ちょっと太めのものですよね。道端に生えているのは、どちらかといえば観賞用で、細いものが多いのではないかと思います。他にも油を取るもの、食用と言った具合に、それぞれ品種が違って来るのです。

食用菜の花も在来種(古くから日本にある)と西洋種があります。在来種は花、茎、つぼみ、葉を利用します。一方西洋種は、つぼみはあまり食べないそうです。

先ほど、菜の花は春になると道端に咲くとお話しましたが、ここでちょっとややこしいお話をします。もしかすると、それらのお花、菜の花(アブラナ)では無い可能性もあるのです。では何なのかというとカラシナという植物です。名前の通り、食べるとピリッと辛いそうです。元々カラシナは食用として栽培されていたものが野生化して増えたといわれています。(もう少しマニアック話をしますと、ブロッコリー、チンゲン菜、小松菜なども、アブラナの仲間だそうです。)

あまり言うと混乱しそうですが、食材として菜の花を買う時は、特にややこしいネーミングではなく、普通に「菜の花」とか、そのようなニュアンスの商品名で売っていると思うのでご安心ください。それでは、さっそく、食用の菜の花について一緒に見ていきましょう。

栄養価の高い菜の花

菜の花は菜花(なばな)ともいい、旬は1月~4月です。そう、今が食べごろなのです! 旬のおいしい野菜は私たちの身体が欲している必要な栄養を与えてくれます。春の味覚の代表・菜の花は、ほろにがい味わいが特徴でビタミン、ミネラルが豊富で免疫力UPに効果的です。

他の野菜よりカリウムや鉄分などのミネラルも多く、β-カロテンはピーマンの5倍、ビタミンCはホウレン草の3倍以上あるという優れモノです。

ぜひ、食卓のメニューの一品に加えてみて下さい。おススメのレシピは菜の花と同じく、春が旬の筍を使った煮物です。

菜の花と筍の煮物のレシピ

材料

・菜の花 (4本~5本)

・筍の水煮(150g)

・鶏肉(もも)(100g)

★調味料

・だし汁(500cc)

・砂糖(大さじ2)

・みりん(大さじ1)

・酒(大さじ2)

・しょうゆ(大さじ3)

1.菜の花、筍、鶏肉は食べやすい大きさに切ってください。

2.鍋にだし汁を入れて強火にかけ、沸騰したらと筍、鶏肉、★調味料を入れて煮込みます。

3.筍の固い部分が煮えてきたら、菜の花を加えて、さらに2~3分ほど煮込んで完成です。

菜の花や筍以外にも、春を彩る旬の野菜はたくさんあります。旬の野菜をふんだんに入れた味噌汁を作って食べるのもオススメですよ。旬のお野菜パワーで季節の変わり目に負けず、健やかに春を満喫してくださいね!