こんにちは鍼灸師のSUMIYOです。
皆さんは“怒り”を持っていますか?
YES NO
前回は感情について中医学からお話しましたがこれからはそれぞれの感情についてお話していきたいと思います。
今回は“怒りと向き合う”です。
ところで先ほどの質問を読んでみて皆さんはどのように感じたのでしょうか?
NOと感じた方。
あなたは怒りの感情がコントロールできていてステキだと思います。
しかしこれから読む内容から自分の奥にあるかもしれない怒りを感じてみるチャンスかもしれませんのでぜひ関係ないと思わずに一読下さい。
またYESと感じた方は良かったですね。
今、あなたには成長する機会を手に入れています。
なぜそんなことをいうのかというと・・・・・・怒りというのは中医学では木の特性があります。
木の特性というのは、のびのびと枝が伸びと生長していくことから“成長、発展、のびやか、円滑さ”を表します。
つまり怒りはこの特性と深く関わっています。
もっと成長したい。
もっと発展したい。
のびのびと自由に生きたいという願いが心の奥にあり、それが抑圧された時に怒りが出ます。
いつもイライラしている方や怒りやすい人は、
・仕事や家庭など環境的につねに抑圧されている人
・幼少期から我慢をしてきた人
・ルールに縛られている人
・プレッシャーが強くかかっている人に多い傾向があります。
そうした蓄積された怒りを持つ人は「~してはいけない」「~しなければダメ」「こうするのが正しい」と自分自身でも言葉で抑圧していること傾向があるので、一度自分の口癖や行動や心をみつめて自分自身からの抑圧を減らしていくことが大切です。
怒りには自分の中から起きる内的な怒りもあれば、人や環境などから起こる外的な怒りもあります。
しかしどちらにしてもあなたの心に怒りがあるのは、あなたが今の状態では伸びやかに生きれず苦しいということです。
怒りをこのまま抑圧して、今のままでいいと全てを受け入れることも良いですがそのままでは成長や発展はなかなかできません。
怒りを外に向けるにせよ、自分自身で向けるにせよ、まずはその怒りと向き合ってみて下さい。
そしてただの怒りとして受け取るのではなく、自分の成長のバネにすることを一番に考えみて下さい。
時には直接相手に向けることで成長できることもありますし、もしかするとあなた自身が他に成長することや挑戦することを見い出すことで怒りが癒される場合もあります。
しかし話を聞いてみたけれど実際にすぐには無理という方のために体から解放する方法をお伝えします。
怒りは内臓機能でいうと「肝」と関わります。
肝は肝臓とも関係していますが、その働きは少し違っていて、肝は生きる上で大切なエネルギーである気と栄養を与えてくれる血の巡りを良くする働きと結びついています。
生理の前にイライラしやすいのは気血の巡りと関係する肝と怒りの関係からです。
怒りは筋肉と関係しているため、怒りがひどいと気血の巡りが悪くなり筋肉は硬くなりコリになります。
ですからストレッチや体を動かすことでイライラは解消されます。
また怒りがひどいと目の充血や眼精疲労になるなど目にも影響しますので目のケアも良いです。
また柑橘系の香りは気の流れを良くしてくれますのでイライラ防止にお勧めです。
どんな感情もマイナスにするかプラスにするかはあなた次第です。
イライラしたり、怒っている自分を嫌ったり抑圧するのではなく、ぜひこの機会に怒りと向き合い、そしてあなた自身の成長や発展のバネにしてその感情を癒していく時間を持ちましょう。
天・地・人の恵みに感謝を込めて 鍼灸師SUMIYO