ココロセラピストが語る!『メソッド芸人』とは?

なんの為に学んでいたのか本末転倒に陥る「メソッド芸人」

人は誰でも自己実現したい…のに…。

誰もが『自己実現』を目指しています。『成功』という言葉を追い求めている人たちもたくさんいます。人は誰しも夢や希望を持っています。しかし、いつの間にか、夢や希望、目標、その他諸々の存在を忘れてしまい、不平不満を言いながら似たような毎日を過ごし、時間と共に自分自身が劣化して行ってしまう人も少なくありません。夢や希望、野心を持っていたのが遠い昔…なんてことになっていませんか?

みんな真面目に自己実現を追究している!

自己実現を目指してはいるものの、実際に次々に自己実現をして幸せいっぱいに生きている人が少ないのは何故でしょうか。社会という名の環境が、それらを阻害するのでしょうか。確かに社会のシステムに見事なまでに組み込まれてしまうと自己実現は遠のいてしまうのも事実です。「右に倣え」の枠から出ないと自己実現など成しえないということは、多くの人が知っています。「最初の一歩を踏み出そう!」と思って実際に踏み出す勇敢な人はたくさんいます。なのに自己実現から遠のいてしまう人は『負け組』なのでしょうか。それは違います。自己実現に向けて最初の一歩を踏み出せる人は勇気ある人です。その一歩は必ずしも大きくなくて良いのです。自己実現を目指している人たちは、僕が知る限り、みなさん真面目に生きている素晴らしい人たちなのです。

自己実現のために意識を向けている人たちの多くはとても勤勉です。本をたくさん読んでみたり、セミナーや交流会、ワークショップに参加したり、スクールに通ってみたり、精神修行をするために瞑想したり、写経をしてみたり、人によって様々な努力をしています。それをするためには、多額のお金もかかりますし、時間も労力も必要です。にも関わらず成功できない人が多いのは、その人たちの多くが大きな落とし穴に気付いていないのです。

『メソッド芸人』とは?

メソッド芸人という言葉を初めて教えて貰った時は、雷に打たれたような衝撃を受けました。これは一般的な言葉ではありませんが、イメージしやすいので覚えておくと良いかもしれません。メソッド芸人とは、自己実現に向けてたくさんのメソッドを頭に叩き込み、もっと良いメソッドは無いかとメソッドを追い求め、たくさんのメソッドを頭に叩きこんでいる自分に陶酔してしまう人。メソッドを追究する事が生きがいになってしまったのか、本来の自己実現したいセルフイメージを見失ってしまった人。もしくは、そのメソッドを誇らしげに自慢したり教えたりしたがるが自分自身は、少しも自己実現に近づかない人の事です。最悪の場合、メソッドを追究するあまり、高額セミナーや商材のリピーターになってしまい、悪く言えば『毎回高額なネギを自ら運んで来てくれるカモ』にされてしまっていることに気がつかないと言ったパターンも少なくない気がします。それで幸せなら良いですが、これって『買い物依存症』とまったく変わらないので気をつけないと痛い目を見ます。

『メソッド芸人』にならないために必要なことは?

確かにメソッド芸人になってしまう人の気持ちはわからなくもありません。魅力のある先生や著者に会うと憧れますし、ファンもたくさんいますので輝いて見えます。「いつか私も、○○先生のようになりたい!」という気持ちが芽生える事は不思議な事ではありません。しかし、忘れてはならない事があります。それは、「あなたは○○先生ではない!」ということです。少し考えれば分かる事ですが、追っかけをしている人が、追っかけられる側になることはないのです。もちろん勉強する事は悪い事ではありません。成功者に会う事も良い事です。仲間も多ければ多い方が良いかもしれません。しかし、その際に客観性を持つ事は忘れないでください。自分の立ち位置を見失うと、自己実現から遠のいてしまうのです。大切なことは、自己実現を諦めない事。そして、そのために学ぶ事。自分の立ち位置をきちんと把握しておく事です。