中村うさぎさんコラム「どうせ一度の人生・・・なのか?」 part.32 〜希望の候補物件について、風水鑑定のアドバイスは如何に?〜

風水鑑定師、珠木先生に西南をお勧めされた中村うさぎさん。しかし、どうしても東・東北方面に住みたいという欲求に逆らえず、探し出した物件(四谷と信濃町)を鑑定していただきました。いよいよお引越し決定となるのでしょうか?

さて、珠木先生に西南をお勧めされた私だが、どうしても東・東北方面に住みたいという欲求に逆らえず、探し出した物件(四谷と信濃町)を2件ほど先生に鑑定していただいた。

方角だけでなく間取りも関係するとのお話だったので、間取り図も記載されたサイトをお送りしたのであるが、以下は珠木先生のご回答である。

「どちらの物件も東+東北、東の方位にあたっています。4~5 月あたりは東へのお引越しというのは、方位的に ニュートラルになっていますので、この 2ヶ月くらいの間か、もし、東が良い時に引っ越したい、吉方位に当てたいということであれば、10 月となります。

ちょうどお引越しのタイミングがニュートラルな期間にあたっている場合は、方位のパワーよりも、お部屋の間 取りや、お部屋の使い方によって、運気の良い流れを作りだす変化の方が感じやすいかもしれません。

それぞれの物件は、それぞれの良いところがありまして、四ツ谷の方は発展的なエネルギーを持つお部屋です。
人との縁が繋がっていったり、何か、遠いところと自分が繋がったりするようなエネルギーです。何か新しいことを始めようとする時、またその始めることが人との繋がりが必要な時にはこういったタイプのお部屋がとても 助けになるかもしれません。

信濃町の方は、落ち着いたエネルギーで、自分の始めたことを完結されたり、何かに答えが出たり、また、良い結果を実らせ、それを受け取るといったエネルギーです。
じっくりと何かをしたい時、ちょっとスローダウンして落ち着きたい時には、こういったタイプのお部屋はゆったりとした時間を与えてくれるような、そんな雰囲気 を持っているお部屋です」

なるほど!
「発展」を採るか「落ち着き」を採るかと問われれば、私としては「発展」の方が嬉しいかなぁ。
となると四谷の物件か。

そこで、さっそく四谷の物件を見に行きました!
築年数は古いものの、家の中はリフォームされててとても綺麗だ。
が、難を言えば、外見が少々ボロい(笑)。
ポロいうえに、暗い。

見た目がボロい家に住むというのは、見栄っ張りな私にとって「うむむぅ~」な感じではあるのだが、よくよく考えてみれば自宅に人を招くことなど滅多にないので、べつに中が綺麗で住みやすいなら全然問題ないじゃんか。
ある意味、この物件は、私が己の虚栄心と戦うための試練なのかもしれん(←うわぁ、期せずして駄洒落)!

そう、もしかすると神様が私に「おまえ、ええ加減に見栄を捨てなはれ」と言っているのかもしれないのである。

確かに私は、この「見栄っ張り」気質のせいで、本当にくだらない金を遣いまくってきた。
まぁ、それはそれで楽しかったので後悔なんかしてないんだが、さすがにいい年こいて(もう還暦手前ですぜ)いつまでも虚栄心に振り回されているようでは、人間としてどうかと思う。

そう考えてみると、見た目はボロでも中身は綺麗なこの物件、まるで「見た目にこだわる人生を捨て、中身で勝負せよ」というメッセージを私に向けて発信しているようではないか!

よし、そのメッセージ、しかと受け取りましたぞ!

てなわけで、さっそくこの物件に入居申し込みをしてみる所存であるが、はたして中村が審査に通るかどうか、そこがまた問題である。
というのも、私が足の悪い障碍者であることや、堅気の会社勤めじゃないことや、夫が外国人であることや、そういう諸事情がネックになって審査に落ちるかもしれないからだ。

この手の審査に落ちるたびに私は、自分がどれだけ社会において地位の低い存在であるかを痛感させられるのだ。
「印税生活は優雅でいいねぇ。俺なんか、しがないサラリーマンですよ」なーんてこと言う人がよくいるけど、サラリーマンの方が私よりずっと格上なんだぞ! 己の恵まれた境遇に感謝せい!

さて、なんだか具体的になってきた中村の新居探し、どういう結果になるか、乞うご期待!

 

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