皆様は、「今日1日だけは……頑張るぞ」と、もう何年も……何日も……同じ頑張りを繰り返したり、我慢を続ける日々を過ごしていたりしませんか?
日本という国は、もともとの国民性自体が真面目な気質だからでしょうか。
何事も「続けること」「真面目であること」「頑張ること」などが美徳とされ称えられる傾向がありますね。
セラピーにも、よく「頑張り続ける人」が来られます。
毎日、仕事で……家庭で……学校などで……と、味わう辛い思いを解消しに来られるのです。
例えば、その原因が「仕事」や「家庭」だった場合。
取り除くことが難しいとする人が多いです。
様々な理由がそこにはありますが、一番は皆さんに、「変えること」への勇気が足りないことがあげられると思います。
ですが、多くの人が我慢した結果……頑張り続けた結果……
増え続けているのが年齢問わずの心や身体の病などなのです。
特に「うつ」などはもう何年も増加の傾向にあり、若者にも広まり深刻化しています。
例えば……毎日、頑張って、嫌な仕事をこなす。
無理して嫌気のさす職場へ向かう。
嫌な心境になる原因を取り除かず、自分の心や身体に我慢を言い聞かせ、頑張り続けるのです。
この文章を読んでいるあなたはこんな生活を送り続けてはいませんか?
頑張ることは決して悪いことではありませんから
この文章を読んでいる方は、それの何が悪いの? と思ってしまうかも知れませんね。
確かに、頑張ることは「悪」ではありません。
だけど、その頑張りの裏に、先ほど申し上げたような「我慢」や「嫌」という気持ちが潜んでいる場合、
ひとつの「頑張り」も心と身体にとっては要注意な傾向となるのです。
人は、感覚を麻痺させ、自分を奮起、奮闘させ続けていると
いつか必ずエネルギー切れをおこします。
そして、こうした状態は、まさに「病は気から」の状態を作りあげていることになるのです。
また、頑張り過ぎて、エネルギーの枯渇した人のお話しは、よくよく聞いていると、
実際は何かワクワクしたりするようなことを「頑張っている」のではなく
「嫌なことを頑張って我慢をしている」というのが実際のところかな、という感じです。
頑張っていることそのものが、ネガティブなのです。
ワクワク、ドキドキするものに、日々頑張っていることと
「日々嫌なことを我慢することを頑張っている」では、エネルギーの使い方は全く違います。
頑張ることは、決して悪ではありません。
ですが、その頑張りが自分の心や身体にとってプラスなのかマイナスなのかは
その頑張りの裏に、自分が何を求めているのかを見つめ、よく考え見極めたほうが良いと思います。
疲れたら、立ち止まる。
頑張るのをやめてみる。
時に、心と身体にとって、とても大事な選択になります。
あなたもぜひ、見つめ直してみて下さいね☆
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