心理士が語る、人間関係を良くする言葉「ありがとう」で少しの幸せを

人間にとって、一番辛いのは、無視されることです。 昔の村八分などもこの一つです。

最近、感謝の言葉を伝えていますか?
「ありがとう」を聞くと何か暖かいものを感じます。
「ありがとう」の言葉は言った方も言われた方もふんわりとしたおおらかで少しだけ幸福な気分にさせてくれます。

このように、感謝の言葉は相手に大きく影響を与えるのです。
今回は、感謝の言葉「ありがとう」の持つスピリチュアルパワーについて説明しましょう。

 

動物も感謝する

チンパンジーを対象とした実験が行われました。
2頭のチンパンジーが檻の中に入っています。
チンパンジーAの檻の近くにバナナを置きましたが、手は届きません。
一方、チンパンジーBの檻の手の届く距離に棒を置きます。

すると、チンパンジーBは棒をチンパンジーAに与え、チンパンジーAはバナナを食べることができました。
チンパンジーAとチンパンジーBの立場を逆にしたところ、チンパンジーAはチンパンジーBに棒を渡したとのことです。
チンパンジーも感謝を感じてお返しをしたと考えられます。

私たち人間もこれらの動物たちのコミュニケーションの一つとしての感謝の気持ちを引き継いでいると考えられます。
また、世界中のあらゆる文化において感謝の気持ちを持っていることを見ても、人間として必須の心情だといえます。

 

「ありがとう」は相手を認めること

人間は社会的な動物です。群れの中で孤立しないために、他人が自分をどのように評価しているのかが大変気になります。
「ありがとう」という言葉は、「あなたの行動を認めて、感謝していますよ」という気持ちの現れです。
人間は、自分の考えや行動が正しいことを認めて欲しいという欲求があります。
これを社会的承認欲求といいます。

相手の言葉によってそれを確認できると安心します。
相手のために何かをして、それが感謝されると、お互いに優しい気持ちになるのはこのためです。
「ありがとう」は人間関係を良くする言葉なのです。

 

無視される辛さ

逆に、相手のために何らかの行動をしたときにも、「ありがとう」と言わないことがあります。
例えば、上司に仕事を提出した時に「ありがとう」と言われなかったらモチベーションが下がりますよね。

また、せっかく料理を作っても「ありがとう」と言われなければ、寂しく思いませんか?
せっかく好意を持ってしてあげたことに無反応ではやる気を失います。

これらのことが普通になっているとしたら残念なことです。
そんな相手にはこの記事を読ませてあげましょう。

人間にとって、一番辛いのは、無視されることです。
昔の村八分などもこの一つです。

問題になっているいじめでも、一番辛いのは、無視されること「シカト」「仲間はずれ」です。
今問題になっている「〇〇菌」と呼ぶのもこれにあたります。

いじめでも、叩かれたり、イヤミを言われるのは、まだ人間として認めているのですが、無視されることは「人間として存在を認められないこと」です。

 

「ありがとう」を言わないのは感謝していないこと

ですから、「ありがとう」を言わないことは、相手を無視しているのと同様の捉え方をします。
無視するのは最悪の仕打ちです。
感謝していないという意思表現と捉えられる事もあります。

「ありがとう」はたった5つの平仮名です。
これを言葉に出したとしても損はありません。

逆に人間関係をスムーズにする潤滑油にもなります。
これは、特に難しいテクニックではありません。
あなたのために、彼氏やご主人、友達や同僚が何かをしてくれたら、息を深く吸い込んで相手に視線を送って、「ありがとう」と言ってみてください。

相手は、少しホッとした気持ちになるはずです。
最初は意識的でもそのうちに慣れてきます。

そして、「ありがとう」が素直に言えるような素敵な人になってください。

 

書籍紹介
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