心理士が語る心のスピリチュアル 「拒食症」食べられない不思議はなぜ起こる?

摂食障害の原因の多くがダイエットです。軽い気持ちからダイエットに取り組み摂食障害になるケースが数多くあります。

こんにちは! 心理士の村田です。
筆者は、摂食障害について直接相談を受けるとともに、yahoo知恵袋で相談に応じています。その数は、約4,000人に登ります。

摂食障害とはみなさんが考えるより不思議な病気です。
普通は、空腹になると食欲が増し、食事が食べたくなり、食事をします。
しかし、拒食症になると食べなければならないと思いながらも、食べられません。
それは、何故起こるのでしょうか? 心の不思議の扉を開いてみましょう。

 

拒食症の症状

体重が減少しているにもかかわらず、太ること、肥満になることへの強い恐怖に基づく種々の行動が認められます。体重の数値への異常なこだわり(○○kg以下しか許容できない)もしばしば認められます。

また、体重が著しく減少しているにもかかわらず、肥満恐怖のための食事制限、あるいは自己誘発性嘔吐や下剤の乱用をともなう場合があります。利尿剤は市販されていないため、その乱用はまれですが、浮腫防止を理由に医療機関から手に入れている場合があります。また行動の特徴として隠れ食い、盗み食い、万引きなども認められます。

“やせ”を維持するための行動が止まらない、あるいは体重を増やそうとする行動が認められないことなどから診断可能です。(厚生労働省みんなのメンタルヘルスより抜粋)

 

「ダイエットが楽しい!」ダイエットハイの心理

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ダイエットハイというのは筆者の造語ですが、クライマーズハイやランナーズハイと同じように苦しいことを進んで行う心理のことです。ダイエットに伴う、食事制限や運動の苦しさを進んで行う心理をダイエッターズハイと呼んでいます。

この心理はどのように働くのでしょうか? 例えばポケモンGOですが、頑張ってレアキャラをゲットした時の快感は忘れられず、また頑張ろうと考えることになり、ドンドンのめり込んでいきます。これを「条件付け」といいます。

このように、努力をして、効果を表すと楽しくなります。食事制限をして体重が減ったとすれば、ダイエットのやる気スイッチが入って、また楽しい気分になりたいと考え、さらに努力するようになります。こうして、食事制限が楽しくてやめられなくなります。

 

食べられなくなってしまう心理

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空腹時に食べたくなるのは本能ですが、これに反して食べられなくなるのは何故でしょうか? 私たちの周りでも、本能に反して食べられなくなることはたくさんあります。例えば、不安や恐怖にとらわれている時などには、食べ物が喉を通らなくなることがあります。このように、思いが深ければ深いほど食欲も押さえ込まれてしまいます。

食事制限を伴うダイエットは食べることを押さえ込もうとします。この時に、ダイエットハイの心理が働き、ダイエットが楽しくなります。この考え方が深層心理まで影響力を及ぼして食欲を抑えることに成功します。

しかし、このことが問題になってしまいます。「食べないことがただしい」と考えているうちに、「食べることは悪いこと(罪悪感)」や「肥満に対する恐れ(恐怖)」という考え方が定着してしまいます。そして、ダイエット終了後もこの考え方がこびりついてしまい、食べ物を食べようとしても食べられなくなってしまうのです。

また、拒食症が発症して、食事をしなければならなくなった時も、「食べることは悪いこと」という考えが蘇ってきて、どうしても深層心理が食事を拒否するようになってしまうのです。

摂食障害の原因の多くがダイエットです。軽い気持ちからダイエットに取り組み摂食障害になるケースが数多くあります。

ダイエットは食事制限に頼ることなく、運動にも取り組むことです。そして、「摂食障害かな?」と思ったら、基準を基に自己診断してみて、どうすべきかの情報を集めることです(下記の本やWebサイトをご覧下さい)。

 

「過食症かな?とちょっと思ったら最初に読む本」

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