満月後にも月を楽しむ方法 色々な月の名前知っていますか?

月にはその姿によって、様々な名前がつけられています。例えば、満月の翌日は「十六夜(いざよい)」。いざよいとは「いさよい」、今ではあまり使われていませんが、「ためらう」という意味を持っています。

【移りゆく月の姿】

11月の満月は26日でした。「満月の夜は特別なエネルギーが満ちている」ということもあり、様々なワークをする方も多いことでしょう。また、新月にも「願望達成」などのワークを行うこともあると思います。エネルギー的にみて、確かに満月や新月は特別なものですが、昔の人は、「移り変わる月の姿」も楽しんでいました。

 

【ためらいながら昇る月】

月にはその姿によって、様々な名前がつけられています。満月の翌日は、「十六夜(いざよい)」。いざよいとは「いさよい」、今ではあまり使われていませんが、「ためらう」という意味を持っています。

姿はほとんど十五夜と変わらない十六夜ですが、月が昇るのが「50分ほど遅い」ために、その美しい姿を見せるのをためらっているかのようなので、このような名前がつけられました。また、別の説としては「不知夜月」と書いて、夜の間中、空に出ているために、「夜を知らない月」であるともされています。

 

【空を見上げて月を待つ】

その翌日は、さらに月の出が遅くなるために「立待月(たちまちづき)」と呼ばれています。日没から月の出までが、「1時間40分前後かかる」ということもあり、現代人の場合、立って待っているにはちょっと長すぎるようなイメージがあるかもしれませんが、今よりものんびりしていた時代には、これぐらいならば立って待っていられたのかも知れません。

次の日が「居待月(いまちづき)」、より月の出までの時間がかかることで、立って待つのにくたびれて、「座って月の出を待つ」ようになることから名付けられました。さらに、より月の出が遅くなるために、横になって寝っ転がって待つ必要がある月が、翌日の「寝待月(ねまちづき)」。

さらに、すでに待つのを通り越して、夜更けに昇る「更待月(ふけまちづき)」となります。

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【不吉な月? それとも絆を強める月?】

その次が「下弦の月(かげんのつき)」。いわゆるほぼ「半月の状態」ですが、この日は、「二十三夜」ともいわれており、かつては「二十三夜講」というものが行われていました。

これは、この夜を「不吉なもの」として、月が昇るまでみなで集まって寝ないでいるというものであり、「深夜に昇る月を拝んで災厄を逃れようとした」といわれています。このような講には、様々なものがあり、信仰よりも「住民同士の絆を強める」ことが本当の目的だったのではないかともいわれています。

同じような風習は次の「有明月」でも行われており、こちらは「二十六夜講」などとも呼ばれていました。