マインドフルネスの概念を再確認しよう〜マインドフルネスってどういうこと?

常に「今自分がやっていること、今感じていることを感じる」ことができると、ネガティブな気分が出てきても、それに引きずられずに、ただ受け止めて、また今やっている行動にすぐに戻ることができます。

【マインドフルネスってどういうこと?】

GoogleやAppleといった最先端の企業が導入したことで、瞑想が話題となっています。
その名称が「マインドフルネス瞑想」ということもあって、近年では「マインドフルネス=瞑想」という受け取り方をされていますが、厳密にいうとマインドフルネスというのは、技法ではなく「概念」ということになります。

つまりその「概念」を身につけるために行うための技法が「マインドフルネス瞑想」ということになるのですが、実は、この概念に関しては、「提唱している人によって、若干の差異」があります。

ですので、これがマインドフルネスだ! と完全に言い切れるわけではないのですが、それらの概念を統合すると、「今この瞬間にいることを体感する」というようになります。
この概念は「一見するとシンプル」なように思えますが、意外と私たちが日々の生活の中で実践できていないものです。

 

【あなたの意識は現在にいますか?】

例えば、今、あなたはこの記事を読んでいるわけですが、読みながらなにか別のことを考えていませんか?
「マインドフルネス瞑想ってAppleもやっていたんだ、そういえばスマホの電源大丈夫だったかな?」「今、この瞬間にいるって、あれ? 今、何時だろう?」みたいな感じに、気がつくと「意識が別の方向に向かう」ようなことはないでしょうか?

このようなことは、日常的に常に私たちに起こっている出来事です。
しかしながら、未来のことや別のこと、さらには過去のことに意識を向けることによって、「意識は知らず知らずのうちに分散してしまう」のです。

特に仕事中は、納期が気になったり、前の失敗が頭から離れなかったり、次のプロジェクトが気になったりと、なかなか一つのことに集中するのが難しいというのは、誰もが経験していると思います。
仕事でなくても、なにか「悩みを抱えているような時」にも、このような状態はよく引き起こされます。
そういったときには、私たちは「マインドフルネス」な状態になっていないわけです。

 

【今自分がやっている、感じていることをあるがままに受け止めることで得られる多くのメリット】

逆に考えれば、マインドフルネスの状態になれば、そのような不安から逃れることができます。
常に「今自分がやっていること、今感じていることを感じる」ことができると、ネガティブな気分が出てきても、それに引きずられずに、ただ受け止めて、また今やっている行動にすぐに戻ることができます。

このようにして、自分の中で、どのような感情や気分が湧き上がってくるのかを観察して受け止めていくことによって、集中力や生産性があがるという実務的なメリットはもちろんですが、幸福感やストレス耐性、さらにはコミュニケーション能力の向上ももたらされるのです。

この状態に入るための方法のひとつとして、「マインドフルネス瞑想」というスキルが存在しています。
そのために呼吸に意識を集中するというのがポピュラーです。
こちらは、単に呼吸していることだけに意識を向けることで、今この瞬間にいることを実感できるように訓練していきます。

あくまでも訓練であって、すぐに効果がでるわけではありませんが、続けていくことで、前述したような様々なメリットが得られるわけです。
しかしながら、マインドフルネスは概念ですので、別に呼吸に集中する、などといった「スキルに囚われる必要はありません」。
要するに「今自分がやっていること、感じていることを感じて、あるがままに受け止める」ための手法だったらなんでもいいのです。

よく「没頭できるような趣味を持っている人は幸せ」だといわれますが、ある意味では、それは一時的ではあるものの、マインドフルネスの状態を体感しているせいなのかもしれません。

すでに、世界的に知られるようになったマインドフルネス。
だからこそ、その根本の概念を把握して、どうしたら自分がその状態になれるのかを探求してみるのはいかがでしょう?

Know the concept of mindfulness.
Search for ways you can be in a state of mindfulness.

 

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