大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。
大いなる蓄積
今回は、「大畜之頤」(大畜、頤へゆく)の卦から得られる指針をご紹介します。
「大畜」(たいちく)の中に「頤」(い)が包みこまれているという運気を示すわけですが……。
メインの運気を示す「大畜」は、いろいろなものが豊かに蓄えられている様子を象徴しています。
物質的なものだけでなく、人徳や教養といった精神的なものまで含みます。「本当の豊かさ」とは、そういうものかも知れません。
したがって、総合的に見た場合、非常に良い運気と言うことができます。
そのような「大畜」の卦が得られた時の心構えとしては、「豊かな蓄えがあるのだから、それを社会に活かすべきだ(独り占めにしない・社会に還元する)」と良い、とされます。積極的な行動が吉となります。
積み上がっていくかのように、だんだんと良くなる運気です。
努力によって得たものを手にとって、自信を持って、まっすぐ前へと突き進むべき、そういう運勢を象徴します。
栄養・教養。その消化はゆっくりと
「大畜」に内包されているサブの運気である「頤」ですが、この字は「あご・おとがい」と訓読みします。
ここには挙げていないのですが……卦には「かたち」というものがあります。
「頤」のかたちは、まさに「あご」です。上下に歯があり、中は空洞。口に縁の深い運気を象徴します。
「頤」のキーワードは、「養う」です。「栄養」であり、「教養」でもあります。「養う―養われる」という人間関係にも縁がある運気です。
総合的に見て、栄養や教養を取り込むような活動には吉です。もっとも、食べたものが栄養になるには消化が必要であるように、結果が出るまではやや時間がかかる、という運気でもあります。
また、口に関わることですので、発言に要注意。不用意な発言で仲間を失うようなことは避けたいものです。