大衍筮法による易占、4096の卦から得られる、先哲の英知。
取り入れてみると、ちょっと素敵な一週間になるかも?
易者MIKAKU(未畫齋)がお伝えします。
お盆と、お中元
8月13日から16日を「お盆」としている地域、多いですよね。
この「お盆」、もとは「お中元」と同じ時期に行われている行事でした。
旧暦の7月15日です。
今は、「お中元は7月半ば、お盆は8月15日」という地域も多いのではないでしょうか。
2つの行事は、分かれています。
でも、もともとは一つの行事。「ご先祖様の供養をする日」とされていました。
その風習が色濃く残ったのが、「お盆」の方です。
毎度お馴染み、中国由来。
「中元」という漢字表記がされていることからも、想定されるところでありますが……。
これも懲りずに、中国ダネであります。
地獄の皇帝の誕生日ということで、死者の罪が許される日であったとか。
その日に合わせて、「ウチのご先祖様の罪も、許してください」と嘆願したというのが、始まりのようです。
あの世の門が開放されて、ご先祖が帰ってくる日とされていたとも言われます。
これが仏教用語の「お盆」と混ざり合って、「お盆はご先祖様の供養をする日」になったのだとか。
「道で紙銭を焼いて、ご先祖様に届ける」ということをします。
何となく、日本の迎え火・送り火とも似ているような。
他にも日本と似ているところとしては。
「お盆には、海や川に遊びに行ってはいけない。」という戒めがあります。
幽霊に引き込まれてしまうから、とのこと。
日本の場合は、「海岸は晴れているけれど、遠くの海では台風が発生していて、波が高くなるから」とか、そういう理由もあるようです。
あるいは、「お盆なのだから、落ち着いてご先祖様に思いを致しなさい」ということなのかも知れません。
水難の卦と、対策。
易で「水難」と言えば、「習坎」(しゅうかん)の卦です。
「習坎」の、「習」とは重なること、「坎」は「穴」・「水(流水)」を意味します。
すなわち「習坎」とは、「水また水」という運勢。洪水が次々やってくるような困難を示しています。
この「習坎」の卦、これまでも度々出てきた「四難卦」の一角です。「悪運四天王」であります。
とは言え、「習坎」を悪く言う易者は、実は意外と少ないです。
「神さまは、超えられない試練を課すことはない」という言葉を聞くことがありますが、まさにそのイメージ。
「占いの言葉」として、以下のように示されています。
「水がどんな状況にあっても流れていくように、立派な人間は誠意を変えることはない。そうすれば困難を乗り越えられる」。
「立派な人間は、こういう時こそ自分の内面の充実を図るのだ」。
頑張ろうという気になれる、そんな運勢でもあるのです。
さて。この「習坎」の卦が得られた場合の対策ですが。
「なかなか動きが取れない時には、無理をしない。じっと動かずにいるべきだ。」であります。
「動きたくなるけれど、そこで無理をして、ドツボにはまる」ような危険を避けるように、とされています。
「落とし穴の中に、もうひとつ落とし穴」が「習坎」ですので。
酷暑が続いております。
限られたお盆休み、せっかくだから遊びに行きたい!
お子さんも、どこかに連れて行ってもらいたがっている!
そういうことも、もちろんあるとは思いますが……。
あんまり暑い時には、無理せずじっと、ごろりごろり。
そういう日があっても、良いのではないでしょうか!
動かない勇気。
個別の問題について、指針を提案いたします。
参考になるところがありましたならば、幸いに存じます。
金運:じっと貯めると、いいことありそう。
仕事運:厳しい時期があっても、きっと上向きます。
就職・転職:動かない勇気。
恋愛・結婚:ケンカしてしまった時には、「その後」が大切かも。
家庭:無理せず、体力を温存。
学問・芸術・趣味:今の方針、きっと間違っていません。
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