スターバックスの人魚はアマビエか? 謎の二股人魚 創業当時のスターバックスのロゴ

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こんにちは、マユリです。

「5月は要注意! アマビエは地震と津波を呼ぶ」(関連記事参照)とかいたところ、「スターバックスのロゴがアマビエに似ている」というご意見をいただきました。
「なるほど~確かににている……」と いうことで、スターバックスの二股人魚のロゴについて調べてみました。

スターバックスは1971年にシアトルで創業された会社で、元々のロゴは今でもシアトル1号店で使われているそうです。

このロゴは、15世紀のノルウエーの木版画からとられたそうで、ギリシア神話のセイレンをモチーフにしているそうです。

セイレンとは、美しい歌声で船乗りを惑わして遭難させる海の魔物で、顧客を呼び寄せるという願いを込めて作られたそうな。

実は、セイレンは、元は半人半鳥の妖怪で、ギリシア語やラテン語で羽毛と鱗の綴りが似ていたことから、中世以降だんだん魚化していったそうです。

 

こちらが、紀元前300年ごろのセイレン像。
確かに足が鳥……てか、足の感じとか、アマビエに似てる?

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(画像提供/ウィキペディア)

ヨーロッパ中世には、ノルウエーだけでなく、あちこちに人魚伝説があったそうで、有名どころにフランスのメリュジーヌ伝説があります。

メリュジーヌは、上半身が美女、下半身が蛇の妖魔です。「土曜日に絶対に私を見ないように」約束させて、とある伯爵と結婚し10人の子供をもうけます。そういわれると見たくなるのが人情なのか、土曜日に沐浴中の彼女をのぞき見した夫は、下半身が蛇の妻を見てびっくり仰天! 見られたことを知ったメリュジーヌは嘆きながら去ってしまいます。

「え? フランス版、鶴の恩返し?」いえいえ!  古事記にも似たようなお話がありましたよね。

山彦さんの奥様、豊玉姫さまも「お産の時は本来の姿にもどるので絶対みないでね!」ってあれほど言ったのに、山彦さんはうっかりのぞいて「『八尋和邇』(やひろわに)が腹を付けて蛇のようにうねっている」のを見て逃げ出してしまいます。

どこの国の男(いや人の性か)もこんなもんなんでしょうか……

ちなみに、豊玉姫は海神・大綿津見神(おおわたつみのかみ)の娘なので、海の女神の神使アマビエとは重なるものがあります。高天原も九州説が濃厚なので、アマビエの故郷九州と重なります。

日本とヨーロッパ、同じ伝承が伝わってそれぞれの地域で変化したのかもしれません。

もともとの出所は……古代イスラエル!? それはまたの機会にお話ししましょう。