アロマやパワーストーンはどうやって選ぶのですか? パワーストーン編(後半)

くれぐれも呪術をもてあそぶような危険な真似は慎むべきです。

海外からとりよせたり、専門店で買ったりのこだわりのブレスだったので、ショックだったようですが、「残念だけど、つけるのをやめる」とのことでした。

それから2週間後に、彼女がきてこういったのです。
「ずっと片頭痛に悩んでいたのに、ブレスをつけるのをやめたらすっと消えたの。あれから2週間ずっとないから、ブレスのせいだったとしか思えない!」

彼女のブレスは、大玉のアクアマリンや、AAAクラスのインカローズなど見事なものばかりで、波動など感じない普通の方なら、「まあ、素敵なブレス」と思いそうなものでした。

ちなみに、彼女自身が測定するとすべてプラス波動とでました。
前回指摘した通り、ペンジュラムを行うとき、最も気を付けなければいけないのは、自分が思っているように無意識に回してしまうことです。
「これはいいものに違いない」という思い込みが、ペンジラムを狂わせていたのです。

それはともあれ、なぜ彼女のブレスは、つけると片頭痛がするほど、ひどいマイナス波動になってしまったのでしょうか?

 

石は、周囲の波動や、扱う人の波動を転写する

石も、アロマ同様、置いている場所や、扱う人の波動を転写する性質があります。
どんなにいいパワーストーンでも、保管している場所や、扱う人の波動に問題があると、あっという間に邪気を吸い込んでしまいます。

特にこの性質が顕著なのが水晶で、鏡のように周囲の波動を転写します。
さらに、水晶は波動を増幅させる作用もあるので、+3のエネルギーは+9に、-3のエネルギーは-9に増幅させてしまいます。
浄化どころか、邪気をすった水晶は、実に始末が悪いのです。

石は、その物自体の波動だけでなく「どこに置いてあって」「誰が所有していたか」が重要です。

石は、単に触った人だけでなく、所有者のエネルギーを転写する性質を持っています。
所有者ですので、触っても触らなくとも転写します。

マユリのところには、多くの生徒さんがやってきます。
クリスタルセラピーの生徒さんAさんとBさんに、同じ波動のストーンセットを渡したとします。
その瞬間から、それぞれの石がAさんのエネルギー、Bさんのエネルギーを転写し始めます。
1か月・3か月・半年と、全く違うエネルギーの石になっていきます。
Aさんの石はAさんのエネルギー、Bさんの石はBさんのエネルギーがミックスされるのです。

Aさんの第4チャクラが強ければ、Aさんの第4チャクラの石は、高波動で光り輝き、第2チャクラが弱ければ弱ります。Bさんもまたしかりなのです。

こうした、石の性質はあまり知られていなので、アクアマリンがいいとか、インカローズがいいとか種類で選ばれる方がいますが、それはそれでいいのですが、それだけでは不十分なのです。

「青魚が体にいいからイワシを食べよう!」と思っても、保管状態がわるいイワシや、汚染されてイワシでは、それこそ今はやりのアニサキス(寄生虫)とか、かえって健康を害しますよね。
石も、ただアクアマリンがいいとか、そういう話ではないのです。

食べ物と違い口に入れるものではないので無頓着なのかもしれませんが、波動は人にとって、食べ物同様、心身の健康に大きく関わるものなのです。
その認識をもつと、もっと慎重に吟味するようになってほしいものです。

 

式神入りのパワーストーン

こうしたマイナス波動の石は、いつのまにか邪気を吸ったり、転写して劣化したものがほとんどですが、なかには、恣意的に、中に霊体をいれてあったものもありました。

あるクライアントさんから相談をうけました。

「この数年、いやなことが続いていて……父が病気で、最初は、脳溢血で倒れたんです。一命をとりとめて、やっと歩けるようになったと思ったら、今度は病院のトイレで転倒して、また頭の骨を骨折して……なんか、不気味で……」というご相談で、ひょっとして何かの祟りかも、と恐れているようでした。

彼女が話している間、彼女の頭の横には、霊体が飛んでいました。

霊体といっても、幽霊ではありません。
それは宙を飛ぶ双頭のヘビで、縄の両端に頭があるような感じでした。
そう、ヘルメスの杖のヘビが(あれは杖に巻き付いていますが、)杖を離れて宙を舞っているような……そうイメージしてください。

これは、よくみる式神の形体です。
呪術などみじんも知らない彼女に、なぜ式神がいるのでしょうか? 念のため、ここでいう呪術とは、魔術という意味で、呪いではありません。

その式神は、彼女のペンダントの石にはいっていました。数年前に、魔除けとして購入し、一時はずっとつけていたとのことでした。ちょうどお父さんが最初に、倒れたころです。