コンテンポラリー風水 : あなたというパーソナル・スペースに置くすべての物と意識的な関係を築くと、外の世界の目覚めの経験がより明晰に現われる

ネットフリックスは1月1日、世のためになるシリーズ番組、近藤麻理恵の「Tidyng up with Mari Kondo」(邦題:KonMari人生がときめく片づけの魔法)の放映を開始しました。

 

この日、北米人は新年の抱負として良い習慣を決める慣わしがあります。

近藤麻理恵の片付け法は彼女の国日本にとどまらず、世界中でセンセーションを湧き起こしています(彼女の本は40カ国で売られ、コストコでさえ買えるほど)。

ですが番組では彼女が実際に家の中でどう対処するかを見ることができ、クライアントの家に対する曖昧さがどれほどその家に住む人々の精神状態や人間関係に影響を与えているかを観察したり、彼らが進化してゆく過程を追って見ることができるので、近藤麻理恵の説く根本原理ははるかにリアルです。

ニューヨークタイムズ紙はちょうど、科学者の見解として「物が散乱しているとストレスとぐずぐず先延ばしに繋がる」という記事を発表しました。

科学が常識を立証するのは嬉しいことです。
というのは何も皮肉を言っているのではなく、このような概念が科学的に十分な調査の対象となることはとても稀有だからです。

整頓するという概念そのものが、ストレスです。
身の回りにありながら習慣として無視し続けてきた一つ一つの所有物について説明せねばならなくなり、責任を問われるからです。(だから引越しは3大ストレス要因の一つといわれています)さらに、「手放す」というのは喪失感に似ています。

近藤麻理恵のアプローチの素晴らしいところは、
「何をキープするか」に焦点を当てていること。
ときめくものだけをキープするのです。

ひとつひとつのアイテムに向き合い、それがもたらしてくれる「ときめき」度合いを計るうちに、いまのあなたの姿勢としてそれを感情的、精神的、霊的に所持しているのか、あるいは単に物理的に所有しているだけなのかがわかります。

 

近藤麻理恵の活動は、私の現代風水コンサルティングでもたいへん重要なことです。

私はクライアントに尋ねます。

何を所有していますか。
何処においていますか。
それがあると、どのような感覚になりますか、と。

さらに深く突っ込んで、家に置いてあるアイテムやその配置によっては本人の意図せぬ結果を招いている場合もあり、その繋がりを説明することもあります。
もし本箱があふれるほどの本で過度に詰まっていたら、明らかにその家の人は読書や新しいアイデアがお好きなのでしょう。

ですが、新しいものを楽に迎え入れようにもスペースがありません。
したがって、もっと知りたい、思考の幅を広げたいと思っていてもその機会は減ってゆきます。

パートナーが欲しいと言いながらどこもかしこも単身の肖像画や写真を飾っていれば、本人は図らずとも「誰かと共に過ごす」ことよりも「孤独感」を促進させていることになるのです。

家は、私達のあり方や人生そのものを数え切れないほどのストーリーとして伝えているのです。

大切なのは、あなたというパーソナル・スペースに置くすべての物と意識的な関係を築くということ、そして自分の所有物に対して何を思い、感じているかをクリアにできれば家でも外の世界でも目覚めの経験がより明晰に現われるということです。

すべての物をすぐ手の届く状態にし、美観的にも良い状態にしておけば、日常の作業にも美しさとときめきを呼びこむことになるのです。

また、近マリの番組でもう一つ楽しかったのは、私自身が日本ともう26年のお付き合いがあるからです。
1990年代に東京に5年住んでいたのですが、それ以来ずっと日本に旅しています。
特に年に何度か行っている風水コンサルティングではここ15年間で日本中を訪れました。

近マリが通訳者を連れてアメリカの家々の中を歩き回る様子は、私が通訳者を連れて日本の家々を歩き回っている様子と気味が悪いくらいそっくりです。

彼女がいろいろと変えてゆくと温かくそれを歓迎し、深い感謝が生まれるのですが、それを見ていて私は何百軒もの日本の家や会社によんでいただいたことに感謝せずにはいられませんでした。
日本は伝統的に、親しい知人を家の中に招きいれることはありませんから。

そして、私はクライアントの方々の人生が大きく変化してゆくのを目の当たりにしてきました。

家は単に住むだけの場所ではなく、あなたの人生のすべてが生まれ、育くまれる作業場のようなところです。

ネットフリックスの近マリの番組によって、より多くの人がこの現実に気づかれますように。
あなたの環境があなたにときめきを与え、より完全なあなたとして存在されますように!

マークエインリー コンテンポラリー風水 スカイプ個人セッション
https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=2385

 

《マーク・エインリー さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/mark-ainley/?c=173624