「陰」と「陽」を知って、熱い夏を乗り切ろう! Part1

陰陽だけでなく、栄養バランスや味付けなどにも気を配り、日々の食事をおいしく食べる工夫をしてくださいね。

TRINITY読者のみなさん、こんにちわ。
8月に入り、夏真っ盛りになりましたね。
外に出れば汗だくになるくらい暑く、部屋の中に入ればクーラーがキンキンに
冷えています。体が温度差についていかず、体調を壊しやすい時期です。

そこで、今回は「陰」と「陽」についてお話したいと思います。
世の中のあらゆる事象は「陰」と「陽」の相反する二つの性質を持ち、両方の調和によって世界が保たれています。私たち人間はその陰と陽に左右されている事が多いと言われています。
なので上手に取り入れる事によって、より快適に過ごしていけるのではないでしょうか。
陰と陽のバランス関係を整えることですべてがうまくいくとも言われています。

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陰と陽の働き

スピリチュアルな関係

女性は陰、男性は陽
体の右半身は男、左半身は女
月は陰、太陽は陽
天は陽、地は陰

などと言われ、これらを受けて明らかに見えるものを陽、陰り見えないものを陰としているようです。この見えない働きを波動というエネルギーと言い、これが女性の陰とも繋がっていたそうです。

食べ物に存在する陰と陽

『陰性食品』
身体を冷やす
身体を緩ませる
身体を落ち着かせる
身体を肥大化させる
精神を落ち着かせる
肉体的よりも精神的にさせる
女性的にさせる

『陽性食品』
身体を暖める
身体を縮ませる
身体を収縮させる
精神を奮い立たせる
精神的よりも肉体的にさせる
男性的にさせる

豚肉、牛肉、鶏肉、魚介類などの動物性の食品はすべて陽性食品。
カリウムの含有量の多い野菜類は陰性食品。
元気が無い時は陽性食品を食べるとエネルギーが充電されます。
陰性食品は食べ過ぎると冷え性を招きますが、適度に食べると心身が落ち着いていきます。

玄米、麦、きび、などの穀物は中性食品と言われ、陰と陽のバランスが取れた食品です。
また、陰の食物に熱を加えると中性に変わります。

心理状態

『陰』内側にある、心理的な性質があります。感情、印象、感覚などに関ります。そして外のものを受け入れる、受容の性質があります。観察し、許容し、適応する力です。
陰に傾きすぎると、気分が暗くなったり、心配性になったりします。

『陽』意識に上がってくる、思考、分析、論理などに関わります。そして自分を表現するのが陽の性質です。自分を表現し、目的を明確にする力です。
陽に傾きすぎるとイライラしたり攻撃敵になったりします。

このように世の中のあらゆる事象は、陰と陽のバランスで出来ており、
そのバランス関係が最も重要とされています。

 

マクロビオテックの活用

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最後にこの夏を元気に過ごすために、陰陽の考え方が根底にあるマクロビオテックに触れたいと思います。
基本的には玄米を中心とした中庸に位置する食べ物を食べることで陰陽のバランスをとると言われています。

●陰性の食材

【穀物】
イーストパン、菓子パン

【豆・豆製品】
極陰より:豆乳、科学凝固剤入り豆腐
中庸より:ゆば、天然にがり使用の豆腐、そら豆、うずら豆、大豆、きな粉

【野菜】
極陰より:ナス、トマト、生シイタケ、じゃがいも、もやし、みょうが、ピーマン
中庸より:ニンニク、さつまいも、干しシイタケ、里芋、長芋、大和芋

【果物】
極陰より:バナナ、パイナップル、いちじく、ブドウ、ナシ、メロン
中庸より:スイカ、モモ、柿

【油脂類】
極陰より:マーガリン
陰性:ピーナッツ、アーモンド、マカダミアナッツなどのナッツ類
中庸より:コーン油、オリーブオイル

【牛乳、乳製品】
極陰より:アイス

【調味料】
極陰より:わさび、コショウ、唐辛子、精製塩、砂糖、白砂糖、化学調味料、ハチミツ、
中庸より:黒砂糖、米飴、醸造酢、みりん、カレー粉、ショウガ、辛子粉

【飲み物】
極陰より:コーラ、砂糖入り飲料、氷、合成酒、コーヒー、ブランデー
中庸より:自然酒、ビール、抹茶、煎茶、紅茶

●中庸の食材

【穀物】
陰性より:とうもろこし、うどん、天然酵母パン、白米、そうめん
中庸:小麦粉、玄米、もりそば、もち
陽性より:大麦、きび、ひえ、あわ、そば、玄米餅

【豆・豆製品】
陰性より:納豆、黒豆、エンドウ、白ゴマ
中庸:油揚げ、がんもどき、高野豆腐、小豆、黒ゴマ

【海藻類】
中庸:ワカメ、昆布、ひじき、天草、青のり
陽性より:佃煮昆布、ふのり、もずく

【野菜】
陰性より:ほうれん草、レタス、ネギ、キャベツ
中庸:野菜、小松菜、白菜、大根、かぶ、パセリ
陽性より:かぼちゃ、玉ねぎ、れんこん

【油脂類】
陰性より:なたね油、椿油

【魚介類】
陽性より:イカ、タコ、カキ、しじみ、うなぎ、どじょう、あゆ、ヤマメ

【果物】
陰性より:いちご、みかん、いよかん、きんかん、さくらんぼ
中庸:くり、りんご

【油脂類】
中庸:ゴマバター

【牛乳、乳製品】
中庸より:チーズ

【調味料】
中庸:白ゴマ塩
陽性より:黒ゴマ塩、くず

【飲み物】
中庸:ほうじ茶、よもぎ茶
陽性より:三年番茶

●陽性の食材

【豆・豆製品】
極陽より:セイタン、浜納豆

【野菜】
中庸より:にんじん、ゴボウ、ふき
極陽より:じねんじょ、たくあん、朝鮮ニンジン

【魚】
中庸より:かに、ヒラメ、カレイ、伊勢海老
極陽より:タイ、サケ、アジ、イワシ、ニシン、マグロ、サバ、ブリ

【肉、卵】
中庸より:鶏肉、牛肉
極陽より:マトン、有精卵
極陽:ハム、ベーコン、ソーセージ

【調味料】
極陽より:みそ、梅干し、しょうゆ、自然塩、卵醤
極陽:精製塩

【飲み物】
中庸より:たんぽぽコーヒー、しょうゆ番茶
極陽より:梅醤番茶

食材をカテゴリ分けしましたが、陰性を持つ食材に加熱したり圧力をかけたりするとより陽性になり、中庸に近づきます。けれど、陰陽の関係を気にしすぎて極端に偏った食生活をするのは危険です。
陰陽だけでなく、栄養バランスや味付けなどにも気を配り、日々の食事をおいしく食べる工夫をしてくださいね。

 

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