高校野球の聖地 甲子園球場には、スピリチュアルな彩りもあった

一時期に比べると高校野球の人気は落ちてきているといわれていますが、100年を経たときに、甲子園球場にいったいどのような変化が起きるのか、スピリチュアルな観点から見ると、ちょっと楽しみになってきませんか?

【100年近い歴史を持つ野球大会】

8月7日から「第98回全国高等学校野球選手権大会」が開催されています。正式名称はあまり聞き覚えがない、という方も多いかと思いますが、一般的には「夏の甲子園」「高校野球」などと呼ばれているものです。今回が「98回目の開催」ということもあり、100年近い歴史のある由緒正しい野球大会です。

こちらの大会は、歴史が長いということもありますが、もう一つ特色といえるものがあります。それは、正式名称よりも「開催場所のほうが有名である」ということ。大会で阪神甲子園球場、通称「甲子園球場」が使われるようになったのは、10回目からですが、出場校が大幅に増えた40回と45回には、別の球場を併用して使用したこともありました。しかしながら甲子園球場を使用できなかった学校からクレームが出たことから、それから50年以上、「常に甲子園球場が大会で使用されて」います。

 

【スピリチュアルな由来があった甲子園球場】

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甲子園球場は、「兵庫県西宮市甲子園町」にあることから、「甲子園」という名称がついていると思われがちですが、実は完成した1924年が「甲子」だったことに由来しています。甲子とは、干支の一番最初であることから、暦では「吉日」とされており、七福神として著名な大黒天の祭日とされるなど、「縁起の良い」暦なのです。ちなみに、地名が甲子園町なのは、甲子園が出来たことに由来しているので、一般的なイメージとは反対に、「甲子園球場ありき」です。野球の聖地として知られている甲子園球場ですが、その由来は「吉日がベースとなっているスピリチュアルなもの」だったわけです。

 

【甲子園の土に秘められた意味】

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そんな甲子園球場名物といえば、野球の試合で負けたチームが「土を持って帰る」という風習があります。この風習がいつ頃からはじまったのかは定かではありません。「1937年に、後にプロ野球の監督となった有名選手が甲子園の土を小さな袋に入れて持ち帰った」という説が有名ですが、これは当の本人が否定していますし、1937年以前から風習は存在しているために、自然発生的に生まれたのではないかといわれています。

自分たちが試合をした場所の砂を持ち帰るというのは、手軽な記念品という意味合いもありますが、スピリチュアルな視点から考えると、「エネルギーを持ち帰る方法としてとても理に叶っている」ものです。密教の秘法には「土砂加持」というものがあります。こちらは、特別な祈祷をした砂を使うことで、「土地を浄化したり、病を癒したりする」という技法ですが、それだけ「土や砂にはエネルギーがこもりやすい」ということになります。

このような、「エネルギーが蓄積しやすい」ということを利用して、パワースポットや自らの良い方位にある土地の土や砂を持って帰ることで、そこに「宿った気によって幸運を呼び込む」という手法も存在しています。

 

【100年たった甲子園球場で生まれるもの】

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(画像提供・ウィキペディア)

 

このようなことを考えると、100年にはいたらないまでも、80回以上にわたって、「生体エネルギーが強い時期」の、若者達がそのエネルギーのすべてを打ち込む試合が開催され続けてきた甲子園球場の土には、「野球に関連した強いエネルギー」が込められているのは確かといえるでしょう。

日本には古来から「器物が100年たつと魂を持つ」という伝承があります。古道具などが命を持って、精霊となり「付喪神」となるのです。甲子園球場は、1924年に開場し、それから一時期休止されたことがあるものの、ほぼ毎年大会が開催されていることを考えると、あと数年で甲子園の砂にも「高校野球のエネルギーの精といえるものが宿る」かもしれません。

一時期に比べると高校野球の人気は落ちてきているといわれていますが、100年を経たときに、甲子園球場にいったいどのような変化が起きるのか、スピリチュアルな観点から見ると、ちょっと楽しみになってきませんか?

High school baseball of the Holy Land.
Hidden energy of Koshien’s soil.

 

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