人生の苦難とどう向き合うと生きやすくなるのか?〜キプロスのカズコより

自分の中で拭い去りたいほどの辛い過去であるほど、本当は、そのかけがえのない出来事の中から、光を見出すことが出来るかも知れないのです。

様々な背景を持つ方々との出会いを持つ中で、確信したことがあります。

それは、どのような辛い過去、厳しい人生を強いられたとしても、本人がその運命を引き受ける覚悟を持ったとき、人生観が変わり、どんなに辛い条件の中にも、人生の意味を見出すことが出来るという事です。
その条件という言葉にヒントがあるので、意味を調べて見ました。
英語では、conditionと訳されます。

《1・ 約束や決定をする際に、その内容に関しての前提や制約となる事柄。「条件をのむ」「条件をつける」「一日だけという条件で借りる」「条件のいい会社」
2 ・ある物事が成立・実現するために必要な、または充分な事柄。「いつ倒産してもおかしくない条件がそろっている」「一定の条件を満たす物件」「条件が整う」》

自分の合った最高の条件であったとしても、人生の意味を見出すことが出来なければ、本当に生まれて来た意味を実感することなく、生きて行くのは、航海で羅針盤も地図を持たないで放浪している船のような、どこに向かえば良いのか、分からない生き方は、無難な生き方で若い人であれば、そのような時期もあるでしょうが、中年期を過ぎても、同じような生き方をしていては、本来の生まれた意味を果たすことなく、過去の辛いことばかりに意識を集中していても、誰かが手を差し伸べてくれたとしても、「だって、でも、面倒だし」というような否定的な気持ちが先に内面で芽生えて、自分の人生を惨めな方向に持って行っているのは、自分自身だということに気づかないでいることになります。

辛い現実を受け入れることで、少しずつ、自分が変化して行きます。

辛い思い出は、脳裏に深い傷として刻まれていることでしょうが、それでも、生きて行かなければなりません。

辛い条件で人生を出発した人も、その過去の痛みを受け入れることが出来れば、必ず、その苦難を乗り越えることが出来ます。

悲しい出来事を体験した人ほど、声を揃えて言います。

「この悲しみも叡智に変わることがあり、それは楽な事ではありませんが、幸福を齎すこともそこにはあります。それは、その体験を生かして、誰かの役に立てればと思うようになったことで、生き方が変わり、幸福に満たされることが増えました。」

自分の為だけに生きている人は、その現実を受け入れることが出来ないため、些細なことでも、文句を言い、すこしずつ、波動を下げていることに気づかない人もいます。
過酷な人生を体験した人は、そんな些細なことで文句を言える人には興味を示しません。

どんなに辛い条件で生まれ変わったとしても、その条件には深い意味が隠されています。

例えば、弱者、醜いもの、不完全なもの、未熟なもの、病気、老い、痛み、悲しみ……。
この1つでもあれば、人生の重荷として、それを隠して生きて行こうとすればするだけ、生きる意味を見出すことが難しくなって行きます。

女性ですと、老化を受け入れることが出来ず、周りからの視線を気にするあまり、顔を弄ってしまい過ぎて、その人の笑顔で励まされていた人もいたはずですが、笑えなくなってしまい、更なるトラウマを作ってしまう人もいます。

その本人は気になる部分でしょうが、意外と他人はそれほど気にしていないことの方が多いです。

ですから、過去の重荷を人生の汚点として、削除しようと考えることで、気持ちが重たくなります。

しかし、本当にその過去に意味がないと言えるでしょうか?

人生に起きるすべての出来事には意味があります。

私たちはすべて自分達で選んで、その条件の下に生まれ変わっています。

この時代、両親、環境、価値観等も、選び抜いた上で、地域や国を選択しています。

そして、今の時代、少しずつ、すべて条件も変わって来ています。

ある意味、通信機が進化したことで、瞬時にインターネットを通じて、海外にいる人とも連絡が取れる時代が当たり前になりました。

この20年間で、急速に変化して行っています。

親や学校の先生の価値観を鵜呑みにして来た人ほど、もっと、広い世界を学ぶと良いでしょう。

自分の中で拭い去りたいほどの辛い過去であるほど、本当は、そのかけがえのない出来事の中から、光を見出すことが出来るかも知れないのです。

ですから、今、過酷な条件で生きている人ほど、その体験は磨かれていないダイヤモンドのような光輝く道しるべを持って生まれているのですから、思いもしなかった出会いやメッセージが届き、未来に幸せが待ち構えていると信じて、明るく、素直に進んで行きましょう。

ありがとうございます。

 

 

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