どうもメンタルが低下して来たぞ……
「秋になってきたらウツっぽくなってきた……」という人も多いと思います。
秋に限ったことではありませんが、ある季節になるとウツになる人がいます。
それを季節性ウツと言います。
(※くれぐれも病名は自分でつけず、場合によっては信頼できる病院を受診して下さい)
「秋はちょっぴりセンチメンタルになるわね……」とか、その程度であれば問題ありません。
そうではなく、深刻になってくると少々厄介ですので対処が必要です。
ウツの波⁉︎
ウツといっても『ウツっぽいだけ』と『ウツ病』は全く違います。
今では死語となった『心の風邪』は、どちらかといえば前者です。
放っておいても、そのうち調子が戻ってくるからです。
でも後者は『病』とついているくらいですから、そんなに軽いものではありません。
放置すると悪化する危険性もあります。
ちなみに『ウツ病』でも24時間365日、ずっとメンタルが低下していてゲンナリしているわけではありません。
元気な時だって当然あるわけです。
快調になってくると「元気になってきたぞ! よかった!」と思うかもしれません。
もちろん誰だって元気が一番ですので喜んで構いません。
ただ『ウツ病』の場合、忘れないで欲しい事があります。
それは波があるということです。
ものすごくメンタル不調になったかと思えば、そんな日があったことなんて、まるで嘘のように忘れてしまうことも。
調子が良くなると「やった! 最近すこぶる調子がいいわ! 私、ウツを完治させたのね!」と両手を上げて舞い上がってしまいがちです。
しかし、残念ながらそうではない場合が多いのです。
そもそも『ウツ病』って謎なのです。
脳の病気だとか、心の病気だとか、あれこれ言われています。
「ウツは治らない」という人もいれば「ウツは治る」という人もいます。
私は医師ではないので、「治るor治らない」という言い方はできません。
そして、わかりません。
ただ波があるのは本当です。
一度、大きな不調がやってきたら、通り過ぎてくれればずっと楽になるというわけではなさそうです。
その波のペースが徐々に変わってきて、気がついたらメンタル不調で悩むことがなくなったとなれば、それは理想的です。
もちろん、そうなる可能性がないとは思いません。
多くの人は、それを目指して色々と知恵を絞ってくれていると思います。
ウツは元気な時こそ気をつけて!
ウツの時は本当に心身が弱ってくるのであまり動かなくなります。
というか動けません。
部屋にこもって、布団の中でおとなしくしたりする人も多いと思います。
一方、注意が必要なのは元気になって来た時です。
体力は中途半端ながらに回復してきていますが、心はネガティヴです。
ですので、最悪の場合、良からぬ行動をしてしまって命に関わる場合があります。
悪い意味で意欲が高まってしまい、体力も回復しているから危険なのです。
くれぐれも「だったら、ウツはずっと弱って引きこもっているくらいがちょうどいいね……」という結論に結び付けないで下さいね。
本当に元気になって喜んでいる場合も、急にガクンとメンタルが落ちる場合があります。
そうすると、それはそれでその反動に耐えられず、「なんなのよ! 結局またウツじゃないの! 元気になったのも束の間、もう耐えられない!」と凹んでしまって人によっては自暴自棄になってしまいます。
そういうこともありますので、身近にウツの人がいる場合は「あ。○○ちゃん、元気になってきたね。コレデモウダイジョウブダネ……」と安易に思わない方が良いかもしれません。
ウツの波を感じたら
「じゃあさ、結局のところ、ウツの人にできる事ってないの?」という不安が出て来ると思います。
でも、できることはあります。
①信頼できる知り合いに相談する
ウツに限らず信頼こそがすべてです。
信頼し合える人間関係があると人生は本当に素晴らしいものになります。