「占い教育」で人間力を養おう。進路指導からコミュニケーションスキル、モテる技術まで!

こんにちは。生き物大好きな占い師&気象予報士の金子大輔です。私は中学・高校の教員もしているので、今回は「子どもたちにも占いを」「学校に占いを」というお話をしたいと思います。占いには怪しげなイメージもあるので、子どもたちに広めることに難色を示す方がいるのは事実です。ただ、注意点も踏まえつつ正しく行えば、子どもたちのハートを鷲づかみにし、成長を促すことは間違いありません!

●進路指導に。子どもの進路選択を助ける

21世紀の日本。
自由な時代だからこそ、子どもたちも将来の進路に真剣に悩んでいます。
そんなとき、命占(西洋占星術や四柱推命など)や相占(手相や人相など)を使うと、「こんな道もあるんじゃない?」、「こんな生き方も向いてるかもしれないよ」と言ってあげることができます。

「英語のテストで90点取らないといけない……」、「今度面接で落ちたらどうしよう」。
もがき苦しんでいるときには、往々にして視野は狭くなりがち。
しかし占いでは、「政治家に向いてる」、「ピカソにもあった手相」など大胆な表現で伝えることが多いものです。
占いで言われでもしなければ決して考えもしなかった進路についても、考えるきっかけになるかもしれません。
視野をぐんと広げ、勇気を与えることができるのも占いの大きなメリットなのです。

 

●コミュニケーションのスキルがつく、自称「コミュ障」さんにこそオススメ!

コミュニケーションスキルまでもが身につくのが占いの凄いところです。
占いはまず、医者のように「どうしましたか?」「何を占って欲しいですか」と質問するところからスタートします。
そして、話を聞きながら5W1H(いつ・どこ・誰が・何を・なぜ・どのように)を聞き出していくのです。
これは、取材や面接での基本テクニックでもあり、初対面の人と打ち解けるコミュニケーションの王道でもあります。
また初対面で何を話してよいか困ったときにも、「おや? 右手に『ますかけ線』を持っていますね。もしや社長さんですか?」なんて話題を提供したり、膨らませたりすることができます。
そういう意味では、いわゆる「コミュ障」を自覚している人にこそ、占いをマスターしてほしいと思っています。

 

●最大のモテテクが身につく

占いは、相談相手の話をしっかり聞くのが基本です。
悲しいかな、大人でも人の話をきちんと聞ける人は稀です。
興味がないとうわの空になったり、他人が真剣に話しているときに話の腰を折ったりしてしまう人が少なくありません。
「気持ちよく話させる」、実はとても難しいことなのです。

だからこそ、「聞き上手さん」はとても貴重な存在。
究極のモテるコツを一言で言えば、「聞き上手になること」といっても過言ではありません。ぜひ占いを通して、聞き上手を目指しましょう。
聞き上手になれば、授業にも集中できますよ。

 

●気を付けること

占いを扱うときには気を付けなければいけないことがいくつかあります。

 

●押しつけ・決めつけはNG。答えを出せるのは自分だけ

どんな素敵な物でも、無理に押し付けられると嫌になってしまいますね。
子どもの頃勉強が嫌いだったのに、大人になってから中学校の教科書を読むとものすごく面白く感じたと話す人が結構います。
子どものときには勉強が「義務」だったことで、嫌いになってしまったのでしょう。

占いも同じです。
あまり占ってほしくないという人を無理に占ったりしてはいけません。
また占いで人のことを決めつけてしまうのもよくある過ちです。
「あなた、獅子座なんだからしっかりしなさい」なんて言われたら不愉快ですね。
「あの子、〇〇座だから嫌い」なんて言うのも同じです。

私自身は、占い師としても教員としても、「いつでも相談に乗るしアドバイスもする。
だけど、最後の答えを出すのはあなただよ」というメッセージをしっかりと伝えるように心がけています。

 

●悪い結果に凹まないで。物には裏と表がある

占いでは、よくない結果が出ることが当然あります。
もちろん、気をつけて生活することは大事ですが、凹むだけで終わらせてはもったいない! 悪い結果とされていても、いい面を見出す工夫をしてみると、占いのすばらしさを2倍活用できると思います。

たとえば、タロットカードの「塔(タワー)」。
背景が黒く、まるで2001年の同時多発テロを彷彿させられる不気味な絵柄です。
実際、このカードを怖がる人も多く、本によっては「最も悪いカード」と説明されていたりします。
なぜこのカードがこんなにも恐れられるのでしょう? それは「思いがけない結果になる」という意味を持つカードだからです。

人間の大多数は、変化や想定外のことを嫌悪します。
それでこのカードが出ると警戒するというわけです。
ただ、中には波乱万丈が好き、という人もいるのではないでしょうか? 私も実は、ハラハラドキドキが大好きです。
だから、タワーのカードが出ると「タワー来たぜ! 波乱上等だ!」とわくわくしてしまったりします。

物には裏と表、光と影があります。
他の人には凶でも、あなたにとっては大吉ということもあるかもしれませんよ。

 

●プロはやっぱり甘くはない。それでも覚悟を決めたらチャレンジして

ある程度占いができるようになると、「将来、プロとして活動したい」と考える子どもも出てくることでしょう。
大歓迎なのですが、いくつかハードルがあることはしっかりと教えておく必要があります。

まず、占い師は雇用されるケースもありますが、たいていは自由業です。
自分の好きな方向性で仕事ができる反面、将来の保障がありません。

『明日が見えない』。
この言葉でどんなことをイメージしますか?

もし不安だったら、自由業に踏み出すのはもう少し待った方がいいです。
反対にわくわくしたら、自由業の適性があると思います。

また、プロ占い師はいろいろな相談を受けます。
ときには深刻な相談もあるかもしれません。
たとえば「私、人を殺してしまったことがあるんです」と打ち明けられたとき、動揺することなく親身になって相談に乗ってあげられますか? 迷うことなくイエスと答えたら、占い師の素質は大ありだと思います。

 

●最後に

学校ばかりでなく、ご家庭でわいわい占い合うのも素敵だと思います。
占いを通して、親子で人間として成長していけたら素晴らしいですね。

 

(金子 大輔)