プラント・スピリット~植物との対話、植物のもたらす癒しについて

ウィーバー佳奈
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世界を旅しながら各地の植物たちの美しさと多様性を次世代に手渡す方法について探求し、植物、ハーブ・薬草、セルフケア、生物文化多様性、ヨガ・瞑想・チャクラの分野で講座、コンサルティング、執筆、通訳などを行う、植物学者でハーブ研究家、そして一児の母でもある、ウィーバー佳奈さん。

植物とのつながりを通じて、自分のことも地球のことも大切にする暮らしを実現するウィーバー佳奈さんに、「植物との対話や植物がもたらす癒し」についてお話しを伺いました。


植物との関係性のシフト

私たちは普段、「この植物は何に使えるだろう」「食べられるだろうか」「どんな効果があるだろうか」など、“植物が自分にとって何をもたらすか”という視点で植物を見ることに慣れてしまっています。

一般的に広く知られるハーブの話題も、「リラックスしたい時はカモミール」「免疫を高めた時はエルダーベリー」など、心身の症状とそれに薬効のあるハーブ成分をマッチングする対症療法的なアプローチが多めです。私たちは自分に関係のあるもの、特に自分に恩恵をもたらすものに興味を持つようにできているので、これらはある意味自然なことです。

ただ、そうしたアプローチは植物について知るための素晴らしい“とっかかり”となりますが、植物にはもっと深いレベルで人々に働きかける力があります。“植物が自分にとって何をもたらすのか”という視点を超えて、植物を自分や大切な家族と同様の“存在“として捉え始めると、新たな次元が開きます。


植物の持つ叡智

人類の長い歴史を紐解くと、「自然」と「人間界」が今のように分断されたのはほんの最近のことです。世界各地の伝統的な文化には、“人々が植物自身から直接、植物について、自然界の仕組みについて、叡智を授かってきた”という言い伝えや、その方法にまつわる風習が数多く存在します。私たち人間が自然界の存在たちと心を通わせ、深い繋がりを持つことは“当たり前”だっただけではなく、同じ星の上で生きていく上で不可欠だったのではないかと思います。

近年になって、ようやく植物たちが「もの言わぬ存在」ではなく、香り成分やカルシウムイオンなどの信号、また地中の菌糸ネットワークなどを通じて活発に世界と「対話」している存在であることが科学的にも明らかになってきました。

しかし、それもまだ人間の価値観に沿った理解の範囲を超えるものではなく、まだまだ人間には計り知れない植物の叡智があることに違いありません。

ウィーバー佳奈



植物の声を聴く

例えば、現代の科学ではまだ証明のしようのない現象のひとつとして、私がこれまで植物について学んだ多くの先生たちは「植物がヒトを呼ぶ」と口を揃えて行っていました。私自身も、植物と深くかかわるようになってからは当たり前のこととして実感しています。

その時の自分の心身のコンディションに共鳴する植物や、その時に必要な学びやメッセージを運んでくれる植物、ご縁のある植物たちが、ヒトを呼ぶ、ということは、私たちが気づく/気づかないに関わらず、常日頃起こっていることです。私たちにとって必要なサポートは自分の周囲にすでに存在しており、私たちがそれに気づくことができるかどうかが鍵になってくるように思います。

植物は私たちが慣れ親しんだ言葉は話せませんが、あらゆる方法で情報を発しています。見た目、触感、匂い、雰囲気、光の反射加減、風が吹いた時の揺れ方など……。そういったあらゆる情報に、「耳をすます」ことから、植物との対話は始まります。はじめは根気が必要だったり、慣れ親しんだコミュニケーションと違う方法に戸惑うことも多いはずです。また、「こんなことをしている自分はおかしいのではないか?」と笑ってしまうこともあるかもしれません。しかし、自分の思考に当てはまることだけを聞き入れていても深い対話が生まれないのは、人間相手でも植物相手でも同じです。ゆっくりと気長に、「植物とともにある時間」を過ごし、静かに湧き上がってくる感覚に耳を傾けてみることが大切です。それらの細かい情報をひとつひとつすくいあげて対話を続けていくと、ある日、扉が開いて何かが通じあう瞬間が必ず訪れます。

ウィーバー佳奈


植物がもたらす癒しと調和

不思議な話ですが、ハーブティーなど植物由来のメディスンを摂取する際、植物のそういった側面に対して心が開いているかどうかで、働きかける力の深さが変化してきます。薬を意味する「メディスン」は、本来、医薬品にとどまらず、癒しをもたらすもの全般を指します。「癒し」とは、究極的には全体性を取り戻すこと、調和を取り戻していくプロセスです。植物たちは、絶えず世界を感知し、太陽、水、微生物、他の動物たちと協力しあいながら、地上で調和をもたらしています。人間がバランスを見失った時も、植物たちは私たちが本来の調和した状態へ戻るための力を貸してくれます。植物の存在そのものが持つエネルギーが人間と合わさった時、それこそ魔法のように、根底から人生を変えてしまうほどの影響をもたらすことさえあります。そして、一人の人間が癒やされ、バランスを取り戻すと、その影響は個人の範囲を超えて、波紋のように周囲へと広がっていきます。

「自分が持っていないものは、世界に差し出すことはできない。今、この時にできるもっとも利他的な行動は、自分自身を癒すことだ。私たちは自分を癒すとき、ハートとつながる。ハートとつながると、私たちはそこでギフトを見つける。」

(You can’t offer the world what you don’t have. The most unselfish thing we can do right now is to heal ourselves. When we heal ourselves we go to our heart. When you go to your heart you find your gift. ― Ilarion Kuuyux Merculieff)

これは、以前アラスカのエルダーから学んだ言葉です。植物たちの声に耳を澄まし、彼らとの関係性を取り戻すこと。そして、自分自身との関係性を取り戻していくことは、今の時代においてはかりしれない意味を持つのではないかと思います。内面の癒し、外の世界の癒しはいつも一つです。


プラント・スピリット・メディスンワークショップ

世界各地に存在する、植物の「スピリット」や「エネルギー」といった目に見えない領域を通じて癒しや変容をもたらすメディスンの領域を探求するワークショップを開催します。多次元的な存在である植物がもたらす癒しや変容について知り、体感する癒しの時間をぜひご一緒ください。

インフォメーション

10/11㈯「プラント・スピリット・メディスン ワークショップ」オンラインにて開催です。詳細・お申込みはこちらまでどうぞ。

https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=4915

今回のワークショップは事前の知識や経験はまったく必要ありません。ハーブや植物に関して初心者の方も大丈夫。特に、初めての方は大歓迎です。植物のスピリットや植物を通じた癒しに興味がある皆さまのお申込みをお待ちしてます!