モッくまくんのはれんちギリシャ神話分析   【牡羊座編】1

いやー。この物語もホント、
突っ込みどころ満載だよね。
主人公と思ってた姫ヘレーは、
途中海に落っこちるし。
兄が助けに戻るかと思いきや、放置だし。
助けてくれた羊は生贄になるしw

ハリウッド映画だったら、
途中で静かに打ち切りになるヤツですよ。

でもね。実はこの「なにこれ、意味不ー」な物語も、
ふかーい宇宙の叡智が詰まってる。
ギリシャ神話って宇宙のコード(暗号)。
その辺りを、わたくし占星術家の木星と、
盟友・木星人のモッくまくんで、
さくっと分析していきましょうか。

モッくま
「牡羊座は精子だなんて。
さっそくぶっこみましたね、先生」

木 星
「……今、ガクブルが止まらないよ。
ニッポン人口1億2000万人の、
1/12を敵に回したかもしれないw」

モッくま
「牡羊座が月の星座の人も含めれば、もっとですね」

月の星座とは:
雑誌などの一般的な星占いに
記された星座は、あなたの「太陽の星座」。
太陽の星座は「成りたい自分」を
示しており「月の星座」は
「本来の自分・素の自分」を表します。
言わば「もう一人のあなた」。
また、太陽の星座とは、
別の星座であることも多いのです。

木 星
「……まあ、いいわ。その根拠を丁寧に説明すれば、
きっと分かってくれる!!
なんてったって、
宇宙の叡智が備わってる 人達だから♥」

モッくま
「今更、さりげなくヨイショしても遅いですが、
とにかく分析を進めましょう」

木 星
「まずね。牡羊座さん達が
精子であるとは、どういうことか。
それはつまり牡羊座には、
女性的なエネルギーの欠損がある
と言うことなの。

そこに良い悪いを当てはめないで。
その欠損によって、
牡羊座は『天と繋がる』ような直感性を
持っているんだから」

モッくま
「『天と繋がるような直感性』ってのは……。
天から『スパーンッ』と降りてくるようなアレですね?
魚座が内側から『ジワッ』と感じるタイプの
直感だとしたら」

木 星
「……。
君も昭和のヒーロー長嶋茂雄監督みたいな例えするね。
『そこは、カーンッ!!!
じゃなく、カアアアアンッだ!!』
みたいなw。
でもまあ、そういうことなのよ。

牡羊座が『上からの直感』なら、
魚座は『下から、内側からの直感』。
牡羊座が男性的な、
明晰・知る・覚醒する直感なら、
魚座は女性的な、
あいまい・感じる・全体性と繋がる直感」

モッくま
「それがこの神話に描かれていると?」

木 星
「イエス。まずね。
後妻イーノーを中心としたギリシアの小国は、
既に終わりを迎えようとしている。
王は無知。王妃は欲張り。
これって、あらゆるものが、
終りを迎える時に起こる、
一つのパターンなんだよね。

男性性 = 思考 → こいつが停止
女性性 = 守り → こいつが過剰

分かる?」

モッくま
「あー。地球でよく見かけるヤツですねw
『既得権益守るぞー!!
なにー!! オレたちの利益が減るなんて、
断じてゆるさんっ!! がおーっ!!』
これが、女性性の、守り過剰の状態。
そして、
『何か問題? このままでいいじゃーん♪
ぼくら問題が見えませーんw』
これが、男性性の、思考ストップの状態」

木 星
「そう言うこと!

ギリシアの小国 → 終わった世界。
新天地コルキス → 新しい世界。

この新しい世界を作り出す者として、
ヘレーとプリクソスという、
姫と王子が登場する。
男女の対によって、
新たな世界がスタートする。
これは、
あらゆる創世神話に描かれているモチーフよね」

モッくま
「『新たな世界』って言うのは、
『人』とも言い換えることが出来ますよね。
マクロはミクロ。大は小なり、小は大なり。
人間という一個の『世界』もまた、
男と女がまぐあって、精子と卵が一緒になって、誕生する」

木 星
「その通り。創世神話とは、
『人間っていう一つの完璧なワールド』が、
どう誕生したかを表しているとも言えるのよね。
でもね?
牡羊座神話が、多くの創世神話と違うのは、
この男女の対のうち、
『女だけ海に落ちる』という点なのよ」

モッくま
「確かに。ヘレーは海に落っこちて、
新天地にたどり着くのはプリクソスだけですね」

木 星
「『海』と言うのは心理学でも、
スピリチュアルな世界観でも、
『潜在意識・無意識』を示すの。
『あの世』的な場所とも言われてる。
ここに、女だけは落ちる」

モッくま
「ふーむ……。
つまりは男女が合体する前の、
国(人)が出来る一歩手前の、
片っぽだけの状態。

だから牡羊座神話が表しているのは、
女性性が欠損した
男性性オンリーのエネルギー。
精子くんと言うワケか……。

言われてみれば、空飛ぶ牡羊は
まるで、
男子が発射した精子くんをイメージ
できるような、出来ないような……」

木 星
「まあね。
その辺り、どう連想するかは
人それぞれと思うけど。
ここで大事なのは、
『何かが欠落している』とは
その穴を埋める分『何かが豊かである』
と言うことよ」

モッくま
「それが、男性的な、天からの直感性
なんですね」

木 星
「その通り。
そして牡羊座は、欠落が故の
『寂しさ』を抱えている。

牡羊座は猪突猛進。
火のサインでもあるから
底抜けに明るい一面も持つ。

タロットに例えるなら
フール(馬鹿)のエネルギー。

けれど一方で、
『自分が何者か分からない』
という『不安』を常に抱えているの」