お正月といえばみかん。実は健康にとてもよい、みかんの重要ポイントはあの白い筋だった!

みかんの先祖は「非時香果(ときじくのかぐのこのみ)」 だったという説があります。この果実は『日本書紀』などに登場するもので、これを食べると「不老不死」になることができるいわゆる「霊薬」だったのです。

【お正月の定番】

日本のお正月といえば「みかん」。「こたつでみかん」というのは、21世紀になっても薄れない定番の光景といえるかもしれません。品種改良やハウス栽培によって、比較的いつでも食べられるようになってきましたが、やはり「旬は冬」、こたつで温まりながら食べるみかんは格別の味です。

 

【みかんの先祖は不老不死の霊薬だった】

冬に食べられるみかんは、「温州みかん」がもっともポピュラーですが、こちらは中国から伝来した柑橘系の果物が突然変異した結果生まれたといわれています。柑橘系といえば、すっぱいイメージがありますが、それを覆せたのは突然変異のせいだったのかもしれません。そんなみかんの先祖は「非時香果(ときじくのかぐのこのみ)」 だったという説があります。この果実は『日本書紀』などに登場するもので、これを食べると「不老不死」になることができるいわゆる「霊薬」だったのです。

食べると「不老不死になる果物が先祖」というだけあって、みかんには多くの栄養が含まれています。「ビタミンC」が豊富というのは、すでに一般的ですが、「強い抗ガン作用を持っている」ことも最近わかってきました。抗ガン作用を持つという「βカロチン」及び「βクリプトキサンチン」がみかんには含まれています。どちらも、抗ガン作用がありますが、βクリプトキサンチンは、βカロチンに比べて、「5倍以上の効力がある」とされています。また、ビタミンC点滴などで、ビタミンC自体もガンなどの病気に効果があるといわれていますので、「人類の強敵ともいえるガンに対抗する要素が沢山含まれている」のです。

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【みかんの重要な栄養素は白い筋に含まれていた】

しかしながら、みかんの真価はそれだけにとどまりません。みなさんは、みかんを食べる時にどのような食べ方をするでしょか? 皮を剥いて、そのままワイルドに食べますか? それとも、白い筋を取ってから食べるでしょうか? 中には、白い筋だけでなく、薄皮も綺麗に剥いてから食べるという方もいるかもしれません。ワイルドな食べ方は女性らしくないと思うかも知れませんが、栄養的に見ると、正解なのは「皮を剥いたら、あとはそのまま食べる」というワイルドな方法なのです。

みかんの白い筋は「アルベド」と呼ばれています。見栄えが良くなく、口に触るということで取る人も多いのですが、こちらには、他の食物にはあまり含まれていない「ビタミンP」もしくは「ヘスペリジン」という栄養素が含まれています。この栄養素は「毛細血管を強化してくれる」働きがあります。毛細血管を強化することで、「肌のくすみやしわ、シミなどを抑制することができる」のです。また、この働きによって「アレルギーによる炎症を抑制する」ともいわれています。つまり、「花粉症やアレルギーを抑制する力」ももっているのです。

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【まだまだある、アルベドの素晴らしい効能】

また、みかんに多く含まれている「ビタミンCを保護する作用」もあります。ビタミンCは壊れやすい栄養素ですが、ビタミンPによって保護されることで、よりその効果を発揮して、前述したような抗ガン作用や、身体を健康に保つ力が最大限に活かされることになるのです。このときに、「血流の流れを良くし、活性酸素を撃退する」ということですので、「老化防止」にもしっかりと役立ってくれます。

さらに、「中性脂肪を分解する力」さえもっているのです。正月太りが気になる時期には、「とても嬉しい効能」ですが、これは、「薄皮も一緒に食べる」ことでさらに強化されます。また、アルベドと薄皮には、実の部分と比べると4倍にもなる「ペクチン」といわれる食物繊維が含まれています。美容とダイエットの大敵である「便秘を改善し、デトックス効果」をもたらしてくれる食物繊維は重要な栄養素ですので、薄皮も忘れずに一緒に食べましょう。

いかがだったでしょうか? 冬の風物詩といえるみかん。実は、これほど健康に良いものだったのです。今年はみかんは出来るだけ全部食べて、しっかりと健康を維持しましょう。

Japanese oranges ancestors fruit bestow immortality.
Japanese oranges have the healthy power.

 

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