日米関税交渉に参院選の与党大敗、相次ぐ切りつけ事件と動揺広がる中で — 五黄土星8月は、目下や後輩の面倒を見ることで心身共に“豊かさ”を得られる時
8月を迎えました。先月は参議院選挙が行われましたが、自民・公明の連立与党が惨敗を喫し、衆参ともに過半数を割り込む事態となりました。石破首相は続投を表明しましたが、党内でも退陣を求める動きが広がるなど、窮地に追い込まれています。政権にとって懸案であったアメリカとの関税交渉は、相互関税、自動車関税を15%とすることで妥結しました。しかしこの妥結の一方で、日本はアメリカに対し日本円にして約80兆円を投資し、その利益の9割をアメリカが受け取るというディール(取引)を約束させられました。
実質的には日本の負担は変わらないという見方もあり、日本経済に好転の糸口を見出すのは難しいと言わざるを得ません。市井の人々の不安な心理を反映してか、各地ではクマによる人間への襲撃や切りつけによる殺人・傷害等、不穏な事件も多く発生しています。まさに日本の行方は五里霧中といった状況ですが、個々の生活に於いては、せめて自身の周囲だけでも笑顔に溢れるような、夏としたいものです。
立秋を迎える8月7日、月運が六白金星から五黄土星に移ります。五黄の“黄”は黄金、黄帝という言葉がある通り、気高く尊い、崇敬、崇拝といった象意があります。九星で最も、周囲に多大な影響を与える星です。
人に例えれば支配者、王、首相といった世の中心人物、一方で犯罪組織の首領、盗人、浮浪者といった象意があります。また、強欲、戦争、崩壊、破産、自然災害(地震、台風、暴風雨)といった意味もあります。また、交通標識では、黄色は“危険”を知らせる色として知られています。
今月は“支配者、首相”の象意の通り、参院選で大敗した石破首相の去就を巡り、 永田町は大きな混乱へと発展する可能性が高いでしょう。退陣の場合は新首相の下で組まれる政権で、野党から連立に加わる政党も出てくるかもしれません。世間ではこの時期、市井での大規模な強盗、特殊詐欺、傷害犯罪の発生や企業倒産の増加等の可能性がある点にも、注意したいところです。災害面では先月に引き続き、吐噶喇(トカラ)列島付近での相次ぐ地震の続発や火山の噴火に、警戒を怠らないようにしましょう。
8月の月運の干支は、“甲申(きのえさる)”。今月は、仕事に於いては責任感が強まり、また目下の面倒をよく見ることで周囲からの評価が上がりそうです。人間としての器が大きくなることで知識や教養を得ようとする姿勢も強まり、視野も広がるでしょう。また、体を使った仕事や作業に向いている月です。体育会系の部活やサークルでスポーツに取り組んでいる人は、ベストタイムが出たり、大きな栄誉を得るなど周囲から注目される喜びごとに恵まれるでしょう。
二十八宿は“鬼宿”。今月は、財産運や栄誉運に恵まれそうです。会社勤めの方は、昇給や昇進の内示といった喜び事に恵まれることもあるでしょう。また、母性が強くなる傾向があるので、男性も女性も、後輩や新入社員に対して面倒をみたり、親切にすることで人望が高まるかもしれません。事故や不注意による怪我には、注意しましょう。
重要な契約や勝負事に関しては、大安の5日、11日、17日、27日、一粒万倍日の5日、11日、23日、よろづよしの7日、百事吉の9日に設定すると良いでしょう。特に7日は、天赦日の最強開運デーです。デートや告白、プロポーズを考えている方も、上記の日を選びましょう。なお、今月の暗剣殺はありません。7日までは、天一天上の期間となります。今月初頭は、家の掃除さえしっかりしておけば、方位に障りはありません。
人間関係の整理と新たなご縁結びが進む8月 — 数かぎりなき、たったひとつの表情を最愛の人と見せ合う夏に
西洋占星術の観点で言えば、今月いっぱいまで、海王星と土星が牡羊座で同室しています。月末まで、これまで大きな影響力や人気を保持してきた組織や著名な人物が凋落、失脚するといった制裁を受ける事象が起きる可能性があります。また6月から木星は蟹座に入っていますが、この時期は世界的に自国民中心、国粋主義的な思想に各国の国民が傾斜し、愛国心を重視する風潮が強まります。先月の参院選では“日本人ファースト”を掲げた新興右派政党が躍進しましたが、この流れは来年半ばまで持続するでしょう。
7日には、火星が天秤座へ移動します(~9/22)。この時期は、いま所属している組織内の空気を読みつつ、対人関係で信望を集めてゆく期間となります。激しさを抑え周囲との調和を第一に、穏やかに自己をアピールすると良いでしょう。パーティーや食事会の席では、スマートな気遣いを心掛けましょう。多くの人との出逢いの中で、パートナーシップを成長させる時です。
9日16時56分には、水瓶座で満月を迎えます(スタージョンムーン)。この時期は人間関係が整理され、これから進む新しいステージを共に生きる、自分にとって必要な人が絞られる時です。仕事面では会社を辞め、独立や転職を決意する人も増えるでしょう。或いは仕事を一切辞め、家庭中心の生活を送ることを決める方もいらっしゃるかもしれません。
また、この時期はこれまで表に出ていなかったスキャンダルが露見したり、隠していた気持ちが表に出たりと、社会面、個人面ともに大きな変化が起こる暗示もあります。価値観をアップデートし、それぞれに“夏”を楽しみながら、秋以降に自分の進むべき道について、純粋な気持ちで未来予想図を描いてみましょう。
11日には、逆行していた獅子座の水星が順行します(~9/2)。夏の終わりまでの期間は、同僚や仲間など、近しい人々に潤いを与え、癒してあげることで自分自身の心も癒されるような出逢い、出来事に恵まれるでしょう。自身が発する言葉や声がいつもより光り、影響力を増すので、純粋な気持ちで表現することを心掛けると、楽しい時間を過ごせそうです。
そして23日15時7分には、乙女座で新月を迎えます。しっかりと過去を整理整頓し、後悔ややり残したことを浄化することで、現状が良い方向へと大きく動き出す時です。26日には、金星が獅子座へ移動します(~9/19)。この晩夏は、誰もが自分自身を肯定し、これまで内に秘めてきた情熱を、率直に表現しようとアピールし始める時。 避暑地や海水浴場、たまたま遠出した場所に、ドラマティックな出逢いが待っているかもしれません。そこで出逢った異性と共通の趣味趣向を通して会話を楽しみ、そこからスピード感のある、ロマンティックな恋愛が始まる方も多くいらっしゃるでしょう。
また、婚姻中の女性は、子宝のお知らせが来る可能性があります。 魂から突き動かされる“何か”が、本当に縁のある者同士を引き合わせ、灼熱の太陽の下で“運命”が、重なる。そんな、夏の終わりとなりそうです。
最後に、今月は例年同様、相聞歌(互いに安否を問って消息を通じ合う歌)の名手であった歌人・小野茂樹(1936~70)が遺した第一歌集『羊雲離散』から、彼の代表作である夏の一首を引きましょう。
あの夏の
数かぎりなき そしてまた
たつた一つの 表情をせよ
小野茂樹は、17歳にして既に短歌を七百首詠む、早熟の天才でした。小野には青山雅子という初恋の女性がいましたが、彼が早稲田大学に進んだ年に、雅子は別の男性と結婚。その大きな喪失感に、彼は煩悶します。時が経ち、27歳になった小野は別の女性と結婚しますが、早くも翌年、夫婦生活は破綻します。そして同じタイミングで離婚をしていた雅子と彼は、運命に導かれるように再会を果たします。小野の初恋は、お互いの再婚という形で、成就されたのでした。
冒頭に挙げた歌は、小野茂樹が雅子と運命の再会を果たした際に、互いを純粋に愛していたあの頃に還ろうという、彼なりの決意と、最大限の愛情表現であったのかもしれません。小野はその5年後、33歳という若さで、不慮の自動車事故によりこの世を去ります。雅子との夫婦生活は僅か5年程度でしたが、最愛の女性と一緒に暮らすことができたその早すぎる晩年は、何物にも代え難い、宝石のような時間だったのではないでしょうか。
人生は、いつ終わるかわかりません。ある日突然、心臓が鼓動を止めるかもしれませんし、或いは川や海で溺れ、あっという間に命を落とす可能性も、ゼロではありません。真夏はいつも、“生”と“死”が、交錯する季節です。こうして何気なく過ごしている間にも、刻一刻と、私たちは“死”に向かって、進んでいます。
小野と雅子がかつて過ごした輝かしい夏、ふたりはお互いに、数かぎりない愛に溢れた、唯一の表情を見せ合ったことでしょう。たとえ肉体は滅ぼうとも、真実の愛を受け取ることができたその喜びは、魂にしっかりと刻まれ、永遠に生き続けるのです。
TRINITY読者の皆様には、この8月が最愛の存在との魂の再会に恵まれ、その人にだけ“たった一つの表情”を、見せ合うことができる夏となりますよう、祈念しております。
(了)
















